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M女のプライド

M女ほど男に厳しい人はいない。M女が服従を許すのは自分を凌駕する男だけだ。「あぁこの人にはかなわない」と感じたとき、安心して自由を預けられる。相手への圧倒的な敗北感と信頼が膣を疼かせるのだ。
私自身、理想のM女ライフを楽しむために、自分なりの選考基準を設け男たちを審査してきた。
以下が私の選考過程並びに項目である。

一次選考:タメか一つ年上、身長173㎝以上、東大京大一橋(早慶は内部上がりじゃなければ可)、黒髪ストレート(パーマNG)、荷物少ない(手ぶらであれば加点、リュックはドボン)、歯並びが良い、矯正中じゃない、ガタイがそれなり、まあまあ食が太い、オーバーオール・スキニー・ダメージジーンズを着ない、帽子をかぶらない、おしゃれ過ぎない、タバコ吸わない、九州出身じゃない、バイトは塾講師などの知識労働

二次選考:へらへら喋らない、愛想笑いしない、ボケ過ぎない、目を見て喋る、男友達は多く、女友達は極少、勝負強い、生活感を出さない(自炊やスーパーの話とかしない)、デートの行き先はあらかじめ決めており途中で迷わない、ペットボトルを持ち歩かない、下北・高円寺・渋谷で遊ばない、Tik Tokをダウンロードしてない、野球ファンじゃない、スニーカーを集めていない、スキンケアにこだわりがない

三次選考:静かに酔う、ネットミームに詳しすぎない、お笑いを見る(劇場行くレベルはNG)、インスタのストーリーはめったに更新しない、インスタの投稿は20以下(自撮りあったらドボン)、集合写真では後ろの方でほほ笑むタイプ、冷蔵庫に常備菜をおいてない、EXILE・コムドット・ワンオク・アメリカ人歌手、女アイドルのファンじゃない、Ado・マカロニえんぴつ・Saucy dog・Mrs.Green Appleを聞かない、フェスに行かない、ディズニー・ジブリに興味を持たない、中田敦彦・ひろゆき・カップルユーチューバーの動画を見ない、ツイ廃じゃない、上昇志向を持ちすぎない

最終審査:私を手のひらで転がしてくれる人かどうか

男選びは就活のようだ。今までの人生、私は人事部であり、全ての男性が就活生であり続けた。これだけの基準を設け、(勝手に)あらゆる男性を審査し、心の中でお祈りメールを送った。
男選びに苦労するのはM女の宿命だろう。適当な男と付き合おうとしたこともあったが、スペックや生命力が私の方が強いというのを感知し、知らぬ間にSの振る舞いをしていた。全く濡れなかった。
MをMたらしめるには、男の力量にすべてがかかっているのである。自分が選ぶ側であるという意識を忘れないM女のプライドは高い。


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