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落ちて、落ちて、また落ちて 演劇未経験・小脳梗塞発症・中年男の戯曲講座挑戦記 その6
落ちて、落ちて、また落ちて 演劇未経験・小脳梗塞発症・中年男の戯曲講座挑戦記 その6
【この物語は、演劇未経験の中年男が、2015〜2018年に長崎ブリックホール・大ホール(2000席)で上演された市民ミュージカル『赤い花の記憶 天主堂物語』脚本を書くまでの実話である。】
スタッフとして市民ミュージカルに参加することに
シーハットおおむらが募集したミュージカル原作に応募し、見事落選したので、シーハットおおむらとの縁は切れるはずだった。しかし、戯曲講座は続けられるということだし、関係者から次回作にスタッフとして参加しないかと勧められたので、未経験の演劇の世界を覗いてみるのも悪くはないかもと思った。
大学を卒業して以来、サラーリマン生活とフリーライター生活を20年以上続けてきたが、昭和男の性か仕事中心の生活だったので、ここらで市民演劇の世界に寄り道するのもいいかなとも考えたのだ。小脳梗塞を発症し、リハビリ生活を余儀なくされてから、自身の人生観に少し変化が起こったようだった。
そこで、ある考えがひらめいた。私は以前連載を持っていた月刊『広報』(日本広報協会発行)に売り込み、次回作の制作過程を取材しながら、新たな連載を持つことにした。これなら戯曲を学ぶことができるし、どうやって市民ミュージカルの作品が創られていくのか、体験することもできる。ついでに原稿料も手に入る。
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問題は一進一退の後遺症なのだが、乗り物酔いと閉所恐怖症を我慢して、JRで長崎から大村まで通ううちに、少しずつ改善が見られた。初めての演劇体験が毎回新鮮で、気分転換にはうってつけだったようだ。並行して、ライターの仕事も少しずつ増やしていった。その頃、長崎県の担当者から依頼があり始めた仕事が『旅する長崎学』(長崎県企画・長崎文献社発行)というガイドブックだった。
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私は、シーハットおおむらの市民ミュージカルに関わりながら、戯曲講座に通い、次々回作の市民ミュージカルの戯曲(脚本)をぜひ書いてみたいと強く思った。(その7につづく)
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