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点数

2024/07/19
今日、大学へ心理学の実験の被験者になるために向かおうとしたとき、マンションのエントランスの扉を抜けた先で小学生の会話が飛び込んできた。
「俺のお母さんは0.6だよ。」
「それを言うなら僕のお母さんは0.8だよ」
と男の子らが話していた。はて、なんの数字だろう、と思案していると、
「私は1.4だし。」
と快活な女の子の声が割って入ってきた。おいおい、男の子らのお母さんは1に満たないのに、この女の子は1を軽々と超えているではないか。しかしまいった。ますますわからなくなってしまった。男の子らは自身の数字に言及していないから、何か女性に関係のすること?身長をメートルで言っている?んなわけない、だったらお母さんたちはホビットになってしまう。
その数字が何であろうと、男の子らの自慢げな口調と、それに対抗するように割って入った女の子の意気込みに譲れない何かを感じた。いや、本当になんのことかわからないんだけど。


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