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笠原征夫の【一問一答】嫌いな人との人間関係をよくするためには

代表の笠原が読者や社員からの悩み相談に答えていくコラムです。

仕事・プライベートにかかわらず社員のみなさんの悩みが少しでも解消され、みなさんのより良い人生と更なる成長につながることを願って定期的に綴っていきます。それではいただいたご相談に答えていきます。

【質問】


嫌いな人(自分に害を与えてくる人など)には極力関わらないという考え方があるかと思いますが社会に属する以上、会社にいる人たちのことを選ぶことは勿論出来ません。

お互い嫌いあっている場合でもそうでない場合でも「自分は嫌だから極力関わらない」に振り切りすぎると誰かに気を遣わせたり誰かがフォローしなければならない状況が発生して結果、
関わらないという選択は個人の我儘になってしまい会社という枠組みで考えた際協調性がない行動と捉えられることもあるのではないかと思いました。

会社内のコミュニティで「関わらない」という選択以外で人間関係をよくするための良い方法はありますでしょうか。
(1年目女性)

【答え】

嫌いな人(自分に害を与えてくる人など)ということですが、ケースバイケースだと思います。本当の意味で自分に害を与えてくるならば、それを無理に我慢していると、貴方自身が職場に適応できなくなって仕事をやめてしまうとか、ある時感情的に爆発してしまい、逆にあなたが悪者になることもあります。

さらに、相手は我慢していても変わることはなく、更に悪くなる場合もあります。そうした場合は、上司に相談したり、落ち着いた姿勢で、論理的に相手に問題点を指摘して、改めるように求めましょう。我慢してあとから大爆発するのではなく、適切に自分の考え方を表明するのです。

要点は、我慢し過ぎることなく、冷静に論理的に問題を指摘し、改善を求めることです。

日本人の場合、他人に問題がある場合に、適切に自分の反対意見を言うことが苦手だという傾向があるとされます。

欧米の一部では、そうした時の話し方を学校で訓練するクラスもあります。日本は、お互いに言葉で会話することなく、自ら他人に面倒を欠けないように気遣い合う文化で、それを当たり前だと考えて、反対を表明せずに我慢しながら、相手が平然と迷惑をかけることに怒りをため込み、それを表現する時は感情的になってしまうことがあると言われています。これには注意しましょう。

なお、反対意見を言う時は、その前に落ち着いた場所で、吐く息を長くした深呼吸をして、過剰な力みを取り除き、気持ちを静めた上で、冷静に話すことができるようにするのもコツの一つです。

4秒くらい鼻から吸って、8秒くらい口からゆっくりと息を出します。
これは怒りや不安を取り除いて、リラックスする、気持ちを静める生理的な効果があります。

また、嫌いな人、と言っても、本当に自分に害を与えてくると言うのではなくて、自分の方が相手に過剰な期待をしている場合もあると思います。その場合は、お互いが不完全な人間同士であるということを考えて、期待を少し節約することが、解決策になると思います。


良い一日をお過ごしください。

笠原

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