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そもそもeラーニングって何?Part2

こんにちは!
Revot編集部です!

前回に引き続きeラーニングについて解説していきます!

1.eラーニングの特徴・メリット

eラーニングのメリットは、往々にして集合研修と比較する形で語られます。キーワードは「効率化」と「自由」です。ここでは管理者と学習者、それぞれにとってのメリットをご紹介します。


1-1.管理者のメリット

・学習履歴を活用し、体系的な教育を提供できる
企業には経営目標に基づいた人材育成計画があり、どの部署のどんなレベルの社員にどんな知識やスキルを身に付けてもらいたいか、そのプロセスまでが定義されています。
ただ、この計画を元に、「あなたはこういう能力アップをしてください」と指示を出すだけで社員が育ってくれるなら、こんなに楽なことはありません。

個人の成長が個人の財産となる学校と違い、企業では個人の成長が業績を左右します。教育サービスの提供側と受講側が、運命共同体なのです。
そのため、企業の人材育成シーンでは、学習目標とそれを達成するための体系的な教育を用意し、一人ひとりの社員が目標に到達するまでのプロセスを管理してあげるのが理想的です。

これを可能にするのが学習履歴です。
学習履歴とは、誰が、いつ、どの教材を、どのくらい閲覧し、テストがある場合は何点取ったか、といった情報のことです。
eラーニングの学習履歴は、配信システムであるLMS(学習管理システム)から簡単にエクスポートすることができ、学習履歴ファイルには、学習の進捗状況(未/中/完など)、実施時間帯、所要時間、テストの点数などの項目が羅列されています。
これを集計し、社員の学習状況を事務局が定期的に確認することで、個人の、または組織全体の学習進捗率や達成度合い(合否や点数)が分かるのです。


なお、LMSについて詳しく知りたい方は、以前解説した記事がありますので下記をご覧ください!



・運用の手間を削減できる
「一人ひとりの社員を、目標に向けて誘導する」と書きましたが、この作業を人の手で行うのは大変です。

1.研修のスケジュールや受講者リストをエクセルで管理し、
2.通知文書を作成して社員にメールで配信し、
3.研修当日には出欠を記録し、
4.成績をエクセルに手入力して集計し、
5.会社への報告資料を作る…

といった一連の業務を、毎年研修のたびにやるには、とにかく人手と時間が必要でした。

戦略人事が当たり前となった今、「自社のビジネスを知り、経営方針を把握し、それに基づいた人材育成計画を作成・推進すること」が重要となってきます。煩雑な事務作業にリソースを割くことは望ましくありません。

eラーニングを導入すると、先ほどご紹介したLMSを活用することで、実施日時から受講者の管理、メール連絡、学習履歴の取得とその集計まで、ほぼ全てをシステム上で自動的に行うことができます

また、集合研修を実施するには、会場と参加者の日時を押さえる必要がありますが、eラーニングでは必要ありません。
LMSにeラーニングコンテンツを登録したら、必要に応じて実施期間を決め、対象者に向けて配信するだけです。
業務負担の軽減もさることながら、現場の手を止めて研修に参加してもらうという意識をもたなくて済むことも、管理者にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、学習者とのコミュニケーションに関しても効率化することができます。eラーニングの受講案内は、LMSから一斉配信する形が一般的です。
AIによる自動サポートをシステム内に組み込んでいるものもありますので、そういったものを活用すると学習者のサポートがより簡単になり満足度も向上に繋がりやすいでしょう。

こうした効率化で空いた時間に、人材開発部門の方には、本来の仕事に注力していただけます。eラーニングは、戦略人事の強い味方といえます。


・大勢の学習者に均質的な教育を届けることができる
集合研修では実施一回当たりの参加人数が限られます。
また、同じテキストを使っても講師によって品質にムラが生じることがあります。
eラーニングなら、例えば1万人の学習者にまったく同じ教育内容を届けることができます。大規模運用はLMS(学習管理システム)を活用したeラーニングの得意分野です。


・集合研修に比べて低コスト
ある大手学習塾では、新人講師向けの初期教育として実施していた3時間×4コマの集合研修のうち1コマをeラーニングに置き換えることで、教壇に立つまでの期間の圧縮と、集合研修のトレーナーにかけていたコストを25%削減することに成功しました。

集合研修に比べると圧倒的に低コストで運用することができるのも魅力の1つですね。


・教育施策にオリジナリティを出しやすい
企業の人材育成プランは自社の課題に基づいて設計されるのがベストです。もちろん、自社オリジナルの集合研修を開発することも可能ですが、基本的には専門家である講師のプログラムをベースにすることになります。

eラーニングの教材の調達方法はそれに比べると多様で、

①既製品を買う
②オーダーメイドする
③既製品をカスタマイズする
④自社で制作(内製)する

などの選択肢があります。
これらを組み合わせて活用することで、自社の人材育成上の課題に対して最も理想的な教育施策を追求することが可能です。
自社にあった教材の調達方法を利用するといいでしょう。


1-2.学習者のメリット

・情報の信頼性
インターネットの世界にはとにかく情報が溢れていますが、その内容は玉石混交です。誤った情報を鵜呑みにしてしまうと学習において逆効果になりかねませんし、「どの情報が正しいか」を正しく判断しようと思うと、かえって時間がかかってしまうこともあります。

その点、ベンダーが提供しているeラーニングは専門家の監修の下で制作されており、自社製のものも会社のお墨付きがあるわけですから安心して学習することができます。


・学習した実績がきちんと会社に伝わる
eラーニングの配信・受講は、基本的にLMS(学習管理システム)を使いますが、個人の学習履歴は全てそのサーバに記録されるのが一般的です。そして、管理者はそのデータをいつでも参照することができるため、個々人が学習に取り組む姿勢を評価してもらうことができます。


・いつでもどこでも自分のペースで学習できる
日時と場所が決められている集合研修と違い、eラーニングは端末とインターネット環境さえあればいつでもどこでも学習できます。
拘束されず、自分のペースで自由に学習できるのは大きなメリットです。気軽に学習できる分、学習の習慣化にもつながります。
※秘匿性の高いeラーニングコンテンツについては、社外で閲覧できないよう、アクセス制限をかけることができます。


・何度も復習できる
集合研修は時間が過ぎたら終わってしまいます。テキストは手元に残っても、「教えてもらう」機会は一度きりです。

一方、eラーニングは繰り返し受講が可能ですので、理解できるまで徹底的に反復学習ができます。
※テストなど、一度しか受講できない教材もあります。


2. eラーニングの課題・デメリット

eラーニングのデメリット、その多くは「人ではない」ことに起因します。
こう聞くとなんだか致命的なイメージを持たれるかもしれませんが、そもそも人を介在しないサービスは今後社会にどんどん増えていきます。
私達はそのことを認め、どこかで、何らかの形でこの感覚を克服しなければなりません。

そのために、デメリットの内容をしっかり知っておく必要があります。メリット同様、ここでも管理者と学習者、それぞれの視点で確認してみましょう。


2-1.管理者の課題・デメリット

・学習者同士の交流機会が減る
集合研修は、社員間のネットワーキングにも役立ちます。残念ながら個人で学習するeラーニングにはこうした副次効果がありません。
ただし、元より全ての研修をeラーニングにするのは難しいため、集合研修の場をより貴重な機会としてとらえ、活用していく姿勢が必要です。また、LMS(学習管理システム)の「社内SNS機能」などを利用して、社員間のコミュニケーションを促進したり、グループワークを行うなどの工夫も可能です。


・質疑応答やディスカッションができない
eラーニングは自己学習なので、学習中に不明点や疑問があってもその場で解決することができません。
教育内容にもよりますが、「集合研修と組み合わせて実施する」、「LMSの『社内SNS機能』等を活用してオンラインで質問やディスカッションができるようにする」、などの工夫が考えられます。研修の企画に際しては、eラーニングだけで完結できる教育なのかどうか、よく検討する必要があります。


・モチベーションのコントロールが難しい
一所に集まって行われる集合研修には、強制力があります。eラーニングは個人の自由度が高い分、「忘れてしまった」「やる気が出ない」「忙しい」などの理由でなおざりにされてしまうことがあります。
施策の重要性に鑑みて、事務局から受講を促す働きかけを行う必要があります。例えばLMSから受講促進メールを一斉配信する、上長から声かけをしてもらう、社内キャンペーンを実施する、などが考えられます。


・受講環境の整備が必要
これは導入の大前提となりますが、eラーニングの利用には、インターネット環境と端末が必要です。自社のインフラの状況を確認し、必要に応じて投資が必要になります。なお、個人端末が支給されていなくても、受講サイト自体は個人ごとのログインアカウントで切り替えができるので、共用パソコンやタブレットを利用している例もみられます。


2-2.学習者の課題・デメリット

・いつでもどこでも「できてしまう」
「いつでもどこでも」というeラーニングのメリットは、裏を返すと「逃げられない」ことを意味します。逃げるという表現も本来的ではないのですが、学習者がそのように感じてしまうと、無理に無理を重ねる形になりかねません。
事務局の側では、学習者が精神的な圧迫感やストレスを感じないよう、教材の数や実施期間、救済措置などについて検討しておく必要があります。また、特に時間給の従業員の場合、業務時間との関係を事前に明確にしておく必要があるでしょう。


・モチベーションの維持が難しい
個人の性質にもよりますが、集合研修のワイワイガヤガヤ感が楽しみ、という方は多くいらっしゃいます。どんなに忙しくても、とにかくその日は業務を離れ、皆と一緒に学習をする。このメリハリを研修のモチベーションにしている場合、eラーニングでは物足りず、やる気が起きない、という事態が想定されます。
これについては事務局の適度なフォローが必要でしょう。


・受講するための環境、端末が必要
集合研修は身一つあれば受講できますが、eラーニングにはインターネット環境と端末が必要です。昔はこのことが問題になりがちでしたが、今では企業における個人用パソコンの支給は一般化していますし、eラーニング受講に個人のタブレットやスマートフォンの利用を許可している企業も多くみられます。風化しつつあるデメリットと言えるでしょう。


いかがでしたでしょうか?
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