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中国にビザなしで旅行するには


(この記事は2023年12月現在の情報に基にしています。)


はじめに

2023年12月に中国に行き、一週間ほど西安に滞在して帰ってきました。
中国旅行した方々のブログなどを見て事前準備をしたおかげもあって、特に大きなトラブルもなく楽しんで帰ってくることができました。自分もこれから中国旅行に行かれる皆さんのお役に立てればと思い、書いてみます。
今回使ったビザなしで中国に行く方法については情報が少なく、実際に行ってみるまで本当に大丈夫なのかすこし心配でしたが、結果的に特に問題ありませんでした。

トランジットビザ免除というしくみ

中国を訪問するには、観光旅行の場合はビザが必要です(2023年12月現在)。ただ、ビザがなくても中国を訪問する方法があります。今回私が取った方法がそれで、「72/144時間トランジットビザ免除」と呼ばれています。
この「トランジットビザ免除」についてはネットで検索するといろいろ出てきます。内容や条件などはジェトロのサイトにまとまっています。

ただ、ネット上の情報が古かったりすることもあり得ます。空港のチェックインカウンターやイミグレーションで追い返されたりしては目も当てられません。なので、公式な情報でも確認しました。たとえばこちら。(中国語なので翻訳して読んでください。)

この例では「外国人のお客さんを中国に呼びたい」という例が使われています。それってトランジットなの?と思うのですが、この「トランジットビザ免除」で言うところの「トランジット」とは、多くの人が想像するようなトランジットよりも意味が広いようなのです。
「東京からパリに行くときにドバイでトランジットする」というときのトランジットとは、たぶんドバイ空港の中で数時間滞在するぐらいのイメージでしょう。しかし、この「トランジットビザ免除」で言う「トランジット」では、ある場所に144時間(場所によっては72時間)までなら滞在してよい、とされています。6日間ですね。観光するには十分な日数ではないでしょうか。
「トランジットビザ免除」をトランジット目的以外で使ってはいけないのでは?という意見もあるかもしれません。でも、そもそも公式サイトの例が「外国人のお客さんを中国に呼びたい」なんですよ。条件を満たしてさえいれば現地で観光してもよいのです。

トランジットビザ免除のための条件?

必要となる条件はジェトロのサイトで説明されています。私が空港やイミグレーションでチェックされたのは、パスポートのほか次の2点。

  • 現地発の航空券のE-チケット

  • 現地でのホテルの予約確認書

イミグレーションの人はこれらの内容をどこかにメモってましたので、ちゃんと記録されるのでしょう。

航空券なんですが、制度の建付け上は「トランジット」なので、中国を経由してA国からB国に行くような旅程でなければなりません。私の場合は、バンコクから西安に入り、西安から成田に行く旅程でした。どちらも直行便でした。
中国国内で経由する便はダメです。トランジット時に滞在できる場所が限られているからです。たとえば西安でトランジット滞在する場合、滞在できるのは西安市と咸陽市だけです。もしバンコク-西安-上海-成田といった旅程の場合、西安でトランジットした人が上海にも滞在することになってしまうためダメなのです。

実際のところ

実際に私が空港で体験したことを参考までに書いておきます。
(バンコク空港でのチェックイン)
使ったのは春秋航空で、乗客の大半は中国からタイに観光に来た若者たちでした。必要な書類を手元に準備し、西安でトランジットする旨を伝えチェックイン。トランジット客など珍しいのか、手元の規定集などを何人かの職員の方で確認していましたが、とくに込み入った質問を聞かれることもなくスムーズに手続きできました。
(到着時の西安空港のイミグレーション)
大半が中国人旅行者なので、外国人用のカウンターは数組のみ。トランジットカウンターは私だけでした。ここでもチェックイン時と同様に手元に書類やスマホを準備し提出。書類の内容について口頭でも確認されたぐらいで、特に込み入った質問はここでもありませんでした。

おわりに

中国旅行した皆さんのブログ記事などを読んでみたところ、以前は日本人はビザなしで入国できたのですね。またそのような状況になればより気軽に中国旅行できるようになるのかもしれません。



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