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昔はアニメヲタクで今は〇〇ヲタクなうちの親父の話。

物心ついた時から父はめちゃくちゃヲタクだった。

どれくらいヲタクかと言うと、我が家がヲタクオフ会の会場になったり、小3の時にウエディングピーチの謎のイベントに行く父に何故か私もついて行ってたり、逆に私が行きたがったセイントテールのミュージカルやセーラームーンの映画についてくるのも母ではなく何故か父だったり、小学校時代の18時台のアニメは1週間全て録画されていたり、書き出すとキリがないのだけど

当時(90年代)はアニメを見る大人というのがまだまだ少数派だったように思うから、私は周りの友達に言うのが恥ずかしくて隠していた。

私の小学校・中学校時代は、なかよし・りぼん・LaLa・花とゆめ辺りを毎月父が買ってくれていて、本棚も満喫かってくらい小説と漫画に溢れた我が家だったから、読みたい本代が浮いたのはかなりありがたかった。

そんな環境で育ったものだから、当然私も妹も思春期は白泉社沼にハマり、鬱アニメにハマり、順調にヲタクな大人となった。

アニメに加えてゲーマー一家だったから、小学校の長期休みは家族4人でプレステの取り合い。

勉強をしなくなるのを危惧して1番ゲーム機を買うのに反対していたのは母だったけど、買ったら最後、母が1番のゲーマーと化した。

全員で特にハマったのはファイナルファンタジーで、当時はネットで調べてもそんなに情報が出てこなかったから、500ページくらいあるアルティマニアを買って隅々まで熟読した。

我が家ではシーフ(盗人ジョブ)で敵の装備を盗むのが流行っていて、大体身ぐるみを全て剥がしたり、蛙にして弱体化させてから倒すのがお決まりという少々性格の悪い戦法で皆戦っていた。

母に至っては、盗める確率が0.001%の源氏シリーズを1週間なんとか盗めないか粘っていた。他にもドラクエシリーズは300時間以上プレイして裏面(確かラスト手前で井戸に潜ったりすると出てきたりする)までやったり、タクティクスオウガの死者の宮殿を地下階層100階まで潜ったり相当やり込んでいた。

そのゲーマー生活と並行して、大学院まで行き、臨床心理士の資格を取って無事にカウンセラーになったのだから、大したものである。

こんな環境で育ったせいか、妹はソシャゲで知り合った約20才年上の旦那と結婚し、私は7年ほど前グラブル廃人となり、しばらくシード団の副団長を務めていた(これも英才教育かな?)

話は父に戻るけど、まだ私が実家暮らしだった7.8年前の話で、父が数ヶ月に1回やたら九州に行くようになった時期があって、私は浮気を疑った(その頃、母とは別居中だったし)

ある日、父の部屋で探し物をしていると、同じCDが20枚くらい出てきて…

………………

これはもしや、総選挙か…!

父は浮気ではなくアニメヲタクからアイドル(HKT)ヲタクに華麗に転身していた。

ある日、父がお風呂に入ってる時にLINE画面が見えてしまって、ヲタクなハンドルネームの人たちがグループLINEでアイドルについて語りまくっていたのだけど、ちょっと面白かった。

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幼少期は私のコンプレックスでもあった父。でも今は父の恩恵を受けて?自分がヲタクなお陰で、ヲタクファンの方たちと共通の話題で盛り上がれるし、ネトフリでアニメも楽しめる。

特に思うのは、ここ20年でずいぶん時代は変わった。昔はアニメはヲタクだけのものだったけど、今は普通の人が楽しめるようなそんなにマニアックじゃない内容のアニメも増えている。

90年台は、夕方18時台のアニメが主流だったけど、今のメインは深夜アニメ。枠も増えた。

時代は180°変わったな、と冷静に驚く。

15年くらい遅く生まれていたら、そこまでコンプレックスに思わなかったのかな?とも思うけれど

その一方で今の時代、ヲタクなことが最早個性ではなくなりつつある気がするから、1つのアイデンティティみたいなものが自分の中で失われる結果にもなったのかもしれない。

昔の方が隠れヲタがたまに同レベルのヲタクに偶然出会うと感動があったし、オフ会という居場所が自分の中で希少だったような気もする。

何事も長所と短所は表裏一体。
私はまぁ今の人生楽しめてるし、自分がヲタクで結果良かったのかな?

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長くなったけど、今回のテーマはもね家の愉快な家族についてでした。

前回は、少々重い内容だった気がするので、今回はネタ的な感じで笑(でも割と後半まじめな感じ)

また気まぐれに更新していきますね!

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