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横須賀美術館・走水水源地

   横須賀美術館。朝井閑右衛門の作品など、横須賀・三浦半島ゆかりの
 作家の美術、版画、彫刻などがある。「谷内六郎館」も併設されている。

■ロシア機雷が奉納されている走水神社
ここから、少し海べりの道をたどって横須賀方面に向かい、走水の水源地を訪ねてみよう。
横須賀製鉄所を作ったときに、工場用水と飲料水が必要になり、ヴェルニーらが探し求めてたどりついたのが、よい水が沸くと評判の走水だった。
観音崎から距離はおよそ2.2km、散歩がてら歩いても30分ほどだ。
 
観音崎から横須賀美術館前を通って走水の防衛大学の海上訓練場までボードウォークが作られ、海辺を行くことができる。
海に向かって開けた眺望がすばらしく、美術館でも多くの人がこの光景を楽しんでいる。カフェのアクアマーレもあるので、美術館で作品を鑑賞しながら一休みするのもおすすめだ。ここには、谷内六郎さんの作品が集められた「谷内六郎館」も併設されている。

ボードウォークは防衛大学の艇庫裏で終わり、道は国道16号線に出る。
しばらく行くと、大津漁港の手前で左に入る道があり、100メートルほどで走水神社がある。
 
ここは、景行天皇の110年に日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀ってできたという伝説のある神社で、境内にある手水舎の水は、関東大震災でも枯れなかったという。
地下30メートルからくみ上げられていて、お水取りのパワースポットとして人気だ。
 
また、日本武尊が上総への渡航の際、小庵の主がはまぐりのなます料理を献上したことから、昭和47(1972)年に神奈川県調理師会が発起人となって、ここに「包丁塚」を建立しており、毎年「庖丁供養祭」が行われている。
 
ここに、日露戦争の時のロシアの機雷が奉納されている。さすがに防衛大学近く、海軍の街・横須賀と感心した。
こんなのもありというのは、神社の懐の深さか。

走水神社。夏祭(2015年は7月26日)は神輿が海に入る海上渡御があることで知られる。
神奈川県の調理師会により昭和47年に建立された包丁塚。毎年、包丁供養祭がおこなわれている。


横須賀鎮守府司令長官だった海軍中将上村彦之丞によって明治43年にロシアの機雷が奉納されている。機雷は、艦船が接触したとき爆発する水兵器で、日露戦争時にロシア軍が実際に使用したものだ。





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