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序ノ口力士の生態

初場所も序ノ口のベテラン力士は変わらず土俵に上がった。主な序ノ口力士の成績。

6枚目 霧丸 2勝5敗
7枚目 森麗 1勝6敗
10枚目 澤勇 0勝7敗
12枚目 潮来桜 3勝4敗
16枚目 肥後光 全休

九州場所に頭を打って途中休場した肥後光は全休。これで番付外陥落だか。

澤勇はこれで15回目の全敗。この1年を見ると元々弱かったが更に衰え、1勝2勝が精いっぱいとなっている。勝ち越しは2017夏が最後で、昨年の年間成績は7勝35敗と1年で1場所分の白星であった。森麗も澤勇戦のみの勝利で1勝と深刻である。基本相星同士が当たるため澤勇戦の回数も減っている。

霧丸も序二段下位と序ノ口上位が基本位置の力士だが、序ノ口の負け越しも増え、衰えが目立ってきた。序ノ口の連続負け越しは2022初・春以来だが、それ以前となると2003九州の途中出場からの3勝、翌場所の2勝以来。序二段下位では勝ち越す力のある力士だが、序二段の勝越し自体2022夏(序ノ口連続負け越しながら押し上げられ昇進)が最後である。

潮来桜は序二段全敗で序ノ口に落ちたが負け越し。年に1度ペースで勝ち越しているのだが。

そもそも今場所序ノ口は17枚(16枚半)だったが全休が肥後光ふくめて5人もいる。2人は引退だが3人が番付外となる。その他に陥落阻止で7番相撲のみ出場が5人もいた。33人の序ノ口力士のうち10人が該当と序ノ口は休場力士とベテランばかり。取組編成も序ノ口のみでは厳しく序二段下位との対戦で持っている。序ノ口の地位は消滅しているようなもの。情けない実態であろう。

春場所の新弟子数は27人。力士数594人からみると引退力士が27人を超えると思えず600人台にはなるのか。しかし三段目90枚、序二段97枚、序ノ口15枚と序二段と三段目が同数となるのも近い。90枚への削減から2年であるがこれほど減るのは予想していたのか。昨年は引退力士が64人だが今年はすでに17人。前乃富士、二十城、朝乃土佐とベテランも多い。このたびの騒動でさらに風当たりはきつい。序ノ口もどうなるのか…

話変わるが森麗はいわゆる知的云々という。その分一つの事に打ち込む集中力はありこれまで持ってきたようだ。師匠の定年も近いが去就はどうなるのか。また最近親が亡くなって放置の逮捕が多いがこれも知的云々が多いとみる。実名報道はどうなのかといつも苦々しく思う。そろそろこういった人間への労りの心を持つべきでは。


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