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本日の駄文

「逆さミッキーの真似するからみてて」
「えー、なにそれ」



これは私が今日いちばん興味を惹かれた会話だ。


大浴場の湯船の中でのんびりしていると、そんな会話が聞こえてきた。
逆さミッキー??なにそれ。
聞いたことがない言葉。
単純に興味をそそられる。
見たい。見たいぞ。
だか、困ったことに今いる場所からでは逆さミッキーの真似が見えない。
私はそろりそろりと湯船の中をアマゾン川のカバのごとく声のする方向へ移動するわけだが、とうとういい場所を確保できないまま、少しの笑い声を合図に、その真似ショーは終わってしまったことに気がつく。

それから部屋に戻るまで私の頭の中は逆さミッキーでいっぱいだった。
風呂上がりにはひとり鏡の前でニッと笑うのがルーティーンなのだが、今日はそんなのすっとばす。
部屋に戻った途端スマホを手に取り調べる。


“逆さミッキー“


この文を読んでくださった方は、ぜひ調べてみてほしい。
このポーズを、全裸であっただろう瞬間に人前でやってのけた人間が、今この瞬間、この世に、この日本にいるのだ。たぶん。
はーーーーーー、この時代にまだまだそんな人間がいたのか、、、、と、思った。

いつもは水だが、今晩は白湯を飲んでみた。
あたたまる。
ああ、今日は気持ちよく眠れそうだ。
逆さミッキーのグッズが欲しい。
そう思った。


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