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MRのキャリア、それしかないわけないでしょう

こんばんは。
パラキャリワーカーとして、昼間は製薬本社のシニア職、夜間休日は自身が立ち上げた医療介護領域デザインファームで働いているTakahiroです。2足の草鞋とは言いますが、この働き方もだいぶ板についてきました。でも正直、10年前は自分がこんな働き方をしてるなんて思いも寄りませんでしたw

実は私は読書が大好きで年間100冊くらい本を読むのですが、ビジネス書も勿論スコープに入っていて、リンダ・グラットンのワークシフトを読んだのが、ちょうど10年前くらい。(今調べたら2012年に初版。そうそう、ライフシフトでバズったあのお方の本です。ライフシフトに影響を受けた方は多いですよね)

当時は私もまだMR。今思えば既に10年前、あの本の中には未来の働き方(2025年)が予測されていました。

本の中にはこんな一文があリます。

未来の職業生活に向けて準備するのは、刺激に満ちた経験だ。
今後数十年の間に、仕事の世界で多くの変化が起き、キャリアや働き方に関する古い常識が次々と葬り去られる。世界中の企業でピラミッド型の組織構造が崩れ、全員が毎日午前9時から午後5時まで働くという勤務形態が揺らぐ。
(中略)
世界は、目まぐるしいペースで変化している。
「仕事とはこうあるべし」「仕事はこのようにおこなうべし」という固定観念の多くが過去のものになり、新たな選択肢とチャンスが拡大する。お仕着せのキャリアの道筋ではなく、充足感とやりがいをいだけるキャリアを切り拓けるようになる。

ただし、自分に合ったオーダーメイドのキャリアを実践するためには、主体的に選択を重ね、その選択の結果を受け入れる覚悟が必要だ。ときには、ある選択をすれば、必然的に何らかの代償を受け入れなくてはならない場合もあるだろう。
これまでの企業と社員の関係には、親子の関係のような安心感があった。
私たちは自分の職業生活に関する重要な決定を会社任せにしておけばよかった。
それに対して、新たに生まれつつあるのは、大人と大人の関係だ。

出典:ワークシフト;リンダ・グラットン

いかがでしょう?

当時はまだMR全盛時代で夜な夜な接待をやっていた頃の話です。製薬会社もCAGR2ケタ成長をしていたあの頃。会社とMRの雇用関係も絶対的な安心感がありました。

そんな当時にこの本を読み、悶々とした気持ちを抱えながら得意先の忘年会へ参加し、「将来は週に3日とか4日しか会社に行かなくなるみたいだよ」とか、「米国でMRのリストラも始まったし、これからどうなるかわかんないよね」なんて他社MRさんとお話をしたのを覚えています。

あれから10年。目まぐるしい変化がありました。


それは製薬業界に限らず、現代に生きる誰もが感じていることだと思います。私はその後、若くして営業所長になりチームマネジメントを6年ほど経験しました。MRでも、営業所長でも、ずっと結果を残し続けてきました。瞬間風速とかではなく、営業成績は常にトップです。

いわゆる元トップMR、元トップ所長というやつです。アワード歴も社内最多でした。でも人生って不思議ですよね。そんな自分が今はもう営業畑じゃないんですからw

本社への異動のきっかけは社内公募でした。
私が営業から離れるという決断をした時、チームの成績は全国でぶっちぎりのトップ。また当時は幹部候補者研修を受けている最中で、私は完全に敷かれたレールの上を走っていました。だから人事通報が出た時、周囲からは「何で?」という声が多数でした。「次は営業部長になるとばかり思ってました。」そんな声ばかり。。上層部からは失望と怒りが…w

でもね、声を大にして言いたい。
MRのキャリア、それしかないわけないでしょう

「仕事とはこうあるべし」「仕事はこのようにおこなうべし」という固定観念の多くが過去のものになり、新たな選択肢とチャンスが拡大する。お仕着せのキャリアの道筋ではなく、充足感とやりがいをいだけるキャリアを切り拓けるようになる。

出典:ワークシフト;リンダ・グラットン

MRの次は営業所長になって、その次は営業部長になる。それって誰が決めたんですか?人事?それとも社長?人には色んな選択肢があったっていいじゃないですか。そんな敷かれたレールに乗るしかないキャリアなんてもはや古い時代の常識です。

自分の場合は奇しくも幹部候補者研修でシニアマネジメントの前で自分のキャリアビジョンをプレゼンするという時間を与えられた事で、いつの間にか敷かれたレールの上に乗っている自分にようやく気がつくことが出来た。(会社側の意図と全く違うので、プレゼン後は白けた空気が流れましたが笑)

過去の自分はさっさと捨て去ろう。

全国トップだとか、次は部長だとか、ボーナスがたくさん貰えるとか、そんなの正直自分にはどうでも良かった。お仕着せのキャリアの道筋ではなく、充足感とやりがいをいだけるキャリアを自ら切り拓いていきたかった。

営業は楽しい。営業が好きだったというか、今でも好きな仕事だ。でも、過去の自分を捨てて新しいことに挑戦する方がもっと刺激的な毎日を送れる。不確実性が増している今の時代、お金や地位より大事なものがある。

それは経験(experience)。

これまでに、どんな経験をしてきたのか?
そこで何を成し遂げてきたのか。そっちの方がよっぽど価値があります。

今でもあの時の選択は間違っていなかったと思っています。本社では毎週のように色んな企業の方と仕事をする機会がありますし、プロジェクトも多岐に渡ります。変化のある毎日って楽しい。この年齢になってもワクワクする。人間はいくつになっても成長したい。

パラレルキャリアでの起業もそう。
「個で稼ぐ」ってやってみたらわかるけど、簡単なことじゃない。一介のサラリーマンがフリーランスとして独立するって、それってチャレンジでしかないと思う。だからこそ面白い。

自分のキャリアは自分で決める

私のように営業所長を長くやってきた人間が本社の企画職にいるというのは異色ですし、外部採用をやってたりもするのでMRさんからキャリア相談されるケースも多いのですが、いつも思うのは誰かに期待するのはもうそろそろやめたほうがいいということ。きっと誰かが見てくれてる、いつか誰かが引き上げてくれる。そんなのは古い時代のキャリアの幻想でしかない。

キャリアは自分で切り開く。その為に、自分に期待して投資する。その努力ができない人にキャリアを語る資格はない。リスキリングなんて言葉は違和感でしかなくて、ビジネスマンとして成長したいなら自己研鑽し続けるのは当たり前だと思っている。

それともう一つ。今の仕事は全力で頑張ろう!


正直、MRで結果を出せない人が、本社で結果を出せるはずがありません。たとえ面接通過して本社にいったんは来れたとしても、そんな人はすぐに現場に戻されてしまうと思います。だって現場で結果を出してない人の話なんて誰も聞かないし、自信を持って言えない事なんてロジック構築しても伝わらないですもん。

ぜひその事だけは忘れないでください。

ちなみに営業で結果を出す方法は私、全然教えること出来ます。だってその道(コーチング)の元プロなので笑。

パラキャリ相談もたくさん頂いてますが、それに限らず必要があればいつでもDMくださいね📩

というわけで今日はMRのキャリアについてnoteしてみました。そろそろ眠くなってきましたので今日はこの辺で。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!

では、おやすみなさいzzZ






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