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小林章「まちモジ」グラフィック社


「フォントのふしぎ」に続く第2弾!書体デザイナー小林氏によるフォント観察は面白い!今回の問題意識は「日本のまちにあるフォントはなぜ『丸ゴシック』だらけなのか?」ということだった。確かに欧米に留まらず、漢字圏の台湾や中国でもこの「丸ゴシック」はスタンダードではない。誰も回答を示していない問いに筆者はいろんな方面から分析している。この問いに対しての答えは意外と簡単に「書くときの効率の良さ、オフィシャルな印象、遠目でもよくみえる」といった要因を提示している。しかし、この人の観察眼はつねにその先をみている。あらゆるスキルを駆使した派手なフォントよりも、メッセージはしっかり伝えつつ、自らの存在感は目立たないようにしている「まちモジ」、何の変哲もない街の看板のフォントに美しさを感じているのだ。こういうのっていいなあ・・・。街をあるく楽しみが一つ増えたぞ~^^

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