見出し画像

ピンチはチャンス

私の仕事は専門学校の留学生部門なのだが、この2年間水際措置で入国できなかった学生は90名ほど。もちろん学費収入はなく、部門として存続の危機に立たされていた。今年の2月末、次年度体制を決める段階においても国の厳しい水際政策は変わることなく、いつもの如くに非常勤から切られ、常勤も退職に追いやられた。ところが3月になって政府の方針が大転換となり、入国制限が一気に解かれることになったのだ!

嬉しい気持ちもあったが、すぐに心配の種が噴出!その中でも最も厳しいと思ったのが、非常勤教員の採用。首都圏なら探すのが容易な非常勤がこの田舎では至難の業。今まで何回かトライするも難しかった。日本語教育分野は法務省が資格要件を明確に定めていて、その基準をクリアしないと非常勤教員も雇えない。そこで、藁にもすがりたい気持ちで市の機関やかつての知人にかけあった。

そんな中、奇跡的に他校から雇止めになった方など3名の有資格者と、1名の資格取得中の方に巡り合えた。現在担当してくださっている非常勤の方々が高齢だったり、ご自身が妊娠されていたりと、危機が迫る中、新しい4名の日本語教育人材が当校での勤務を希望してくださった。こんなにありがたいことはない!

「ピンチはチャンス」という場面は何回かあるが、今回この言葉を思わずかみしめた。コロナ禍でやってきた大変なピンチが最大のチャンスとして転換している。このチャンスを生かすのはいかに一人一人を大切に、誠意をもって接するかにかかっている。さあ、しっかり気を引き締めて来週からとりくんでいこう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?