専門性の高い看護師を目指そう

看護師は患者のさまざまな症状・治療・状態に対し、サポートを行っていかなければならない。そのような場合に求められるのは、やはり各分野における専門性と言えるだろう。幅広くさまざまな対応ができる看護師も重要ではあるが、特定の分野に突出することでその分野のプロとなり、本当に求められるサポートができることも少なくない。たとえばがん患者をサポートする場合、身体はもちろん精神的苦痛の理解や生活の質の向上を目的とした、より高水準のケアを提供することも重要になってくる。小児看護においては子どもの健やかな成長と療養生活をサポートしていかなければならないし、小児病棟であれば母子や家族への支援なども求められるだろう。

各分野で専門性を高めることは、患者の負担を少なくすることに直接つながってくる。専門的な知識や技術を持つ看護師の重要性を理解して講習や研修を積極的に行い、専門看護師の資格取得をサポートしている医療機関も多い。また、看護師として専門性を高めることは、高水準のケアを提供するばかりでなく、仕事の質を高めることにも関連してくる。看護師本人のやりがいにも、大きな変化をもたらしてくれるだろう。自分が看護師として働いていくうえで、どのような仕事をしていきたいか、どのような患者に寄り添って力になりたいかなどを考えた場合にも専門性は重要になってくる。そこで専門看護師などの資格取得に目を向けていくことを、視野に入れるのが一つとなるのだ。