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暇を持て余したアラ50アル中ぼっちおばさんの遊び その2:呪い【前編】

 ハッ……。またも久々の更新になってしまいました。年度末で仕事がやたら忙しかったのと、仕事の合間にあることをやっていました。いや、あることをする間に仕事をやっていたと言う方が正しいかもしれません。そのあることとは、“呪い”です()。

 実は、ちょうど前回の話がアップされた日、世の中でいちばん信頼して尊敬していた方と永遠のお別れをしました。
 
 地元の酒場で知り合ったのがちょうど10年前でしょうか。一回り以上年上の彼(というか、シニアの域か)はこの10年間、私のいちばんの相談相手でもあり理解者でした。もちろん身体の関係なんてなく、親友でもなく……心の拠り所っていうのかな、心族? とにかく困った時はいつも手を差し伸べてくれたというか。実の家族よりも家族みたいな存在。彼も私のことを妹? のように可愛がってくれていました。

 例えば、私が周囲から村八分(?)状態になった時も全然態度を変えず付き合ってくれたり、足が不自由で動けなくなった時はタバコや食べ物をマンションの宅配ボックスに届けてくれたり。海外旅行からの帰りのエアが遅れて終電がやばくなった時も、焼酎ハイボール(私が車内で飲む用)を片手に空港で待っていてくれてたっけ。美味しい食べ物もたくさん彼から教えてもらいました。

 どんなに人間関係が辛くても、周りのコミュニティから絶縁されても、この人だけは味方でいてくれる。そんなことをずっと思っていたのでした(別居中の旦那も公認の絆があった)。

 が、年明けから連絡が取れなくなって少し嫌な胸騒ぎがしていました。その胸騒ぎが、前回の話をアップした日に現実に変わったというわけです。

 しかし、この話が“呪い”と何が関係があるのか。実は、今回の彼の訃報について、記事のアップ日の1週間ほど前かな、10年前に確か3回くらい飲んだことがある10個くらい年上の、今はかなり遠方にお住まいの遠い知り合い(女性)から、「良い人だったのに残念だったね~」なんてノリで、既にDMで聞いていたのです。しかも、彼女は知り合いからの又聞き。かつ、私の記憶が確かなら、彼と彼女はSNS上では親しくしていたが、多分直接会ったことはない……はず。

 そんな又聞きの話なんて信じない、聞きたくないと告げた私に対し、彼女はご丁寧に彼がお亡くなりになった時の状況など、事細かくDMしてきました。あげく、経緯は割愛しますが、「〇〇さん(共通の知り合い)が、~~だからサーニャさんのこと嫌いって言ってたよ」などと、どう考えても今の私に必要ではない情報をべらべらと語り(小学生かよ、いや、それ以下だろ……)、「それ今の私に必要な情報? ほっといてよ」と反論したところ「気が済んだみたいだね、じゃあね」という捨て台詞を最後に華麗にブロックされました()。※ちなみに〇〇さんのことも尊敬していました

 「深い悲しみはやがて酷い怒りと憎しみに変わる」とは、何かの漫画のセリフだったと記憶していますが、絶望の中にいて、さらにコンクリートの塊で頭を殴られような気持ちになった私は、行き場のない感情を彼女を“呪う”という気持ちにシフトしました()。そうでもしなきゃやりきれなかったのです。

【中編に続く】


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