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パラリーガルの仕事

 2年前、私はパラリーガルになった。

「パラリーガルって何?」
そう思う人がほとんどだと思う。

 Indeedで再就職先を探していた時、
【パラリーガル募集】
の記事を見つけた。
 パラリーガル、、、聞いたことない。
 バウリンガルなら知ってるが。
 気になって詳細を見てみることにした。
読んでみると、パラリーガルとは法律事務所で法律事務をする人のことだった。
 法律事務といっても法律の知識は必要ないとのこと。
要するに、弁護士業務の補佐をする人のことをパラリーガルと呼ぶ、ということがわかった。
 それまで弁護士とは無縁だった私にとって、弁護士が普段どんな仕事をしているのか興味があり、再就職先をパラリーガルに決めた。

  パラリーガルの仕事は主に弁護士のお世話係だ。
 事務作業も含め、弁護士が仕事しやすいようにするのが仕事。
.弁護士のスケジュール管理
.面談の予約、確認
.実費等、お金の計算
.書面のコピー、スキャン、ファイリング、メール連絡
.期日の確認
.裁判所、検察庁、弁護士会、公証役場、相手方事務所などに出向いて各種手続きや書面の提出や受取り
 などなど、全部挙げてたらキリがないが大体こんな感じ。

 弁護士をテーマにしたドラマなどはたくさんあるが、パラリーガルになってわかったことは、実際は弁護士業務はドラマとは大いに異なるということ。
 ドラマでは一つの事件を徹底的に追求しているが、実際は一人の弁護士が数十件の案件を同時にこなしてるということ。その内容も多伎に渡り、刑事事件、離婚、交通事故、労働、財産分与など。
 そしてもう一つが、依頼人の相手方になる人に直接会いに行ったりはしない。ドラマでは弁護士が相手の家や職場に行って本人と話をしたりするが、それはない。電話、FAX、郵送の書面でやり取りする。相手方に代理人が付いてれば代理人を通して話をする。その書面をFAXしたり郵送したりするのはパラリーガルの仕事だ。やり取りの書面は重要な機密文書なので、FAX番号や住所を間違えて送ったりなんてしたら、それはもう打首だ。
そうならないために、送り先に間違いがないか何度も確認が必要な作業だ。

 先ほど記述した通り、弁護士は数十件の案件をこなしている。弁護士も人間だ、スケジュール登録をしておいても忘れてしまうことが少なからずある。電話をするのを忘れたり、面談の時間を間違えたり忘れたり。なのでパラリーガルはその日のスケジュールに訂正がないかなどチェックし、日時を予め弁護士にお知らせをしておくことも大事な業務。
 その他にも、長い間連絡ができていない依頼者を確認し、弁護士に知らせるようにもしている。

 私は、人の世話を焼くのは得意じゃない。時々、もう勝手にやってくれなんて思う。けど、なんだかんだ続けているのは、おもしろいと思っているから。離婚でも労働問題でも、人によっては些細なことと思われることでも、弁護士に依頼する人は自分の人生を弁護士に預けるということ。自分じゃ抱えきれない人生の問題を「法律」というものに委ねるために、弁護士に依頼する。私は、法律の知識はない。けど、弁護士のお世話をすることで、誰かの人生の救いになるお手伝いができた、そう思っています。

 最後に、私からほんの少し役立つ情報を。
 <交通事故の被害に遭った場合>
自身(もしくは家族)が加入している自動車保険の弁護士費用特約をぜひ使ってください。あなたに代わって、保険会社と過失割合などの交渉を弁護士がやってくれます。慰謝料の増額も見込めます。弁護士費用は加入している保険会社が払うので、費用は一切かかりません。弁護士費用特約に入っていない人はすぐにでも加入したほうがいいです。保険料は保険会社によりますが、年間1000円程度です。
 <残業代や不当解雇でお悩みの場合>
弁護士が会社と交渉してくれます。事務所によって料金形態は様々ですが、労働問題の場合弁護士費用は1万円〜5万円程度です。いきなり弁護士に依頼するのは気が引ける人は、法テラスの無料相談があります。法テラスは全国にあります。

 これらは、私がパラリーガルになって得た知識です。
使えるものはどんどん使った方がいい。法律って、なんだかんだ強いですから。

 それと、私の願望だけど、弁護士のドラマは今まで散々やってきたことだし、そろそろパラリーガルを主役にしてくれないかな。地味だけどおもしろいと思うよ。

#私の仕事


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