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SAP 用語を外国語に翻訳するためのTIPS

・SAP導入・運用・開発において、SAP用語の外国語が必要となるケース

SAPは世界100ヶ国以上で導入されているシステムであり多言語に対応しています。
当然ながら、グローバルな会社での導入PJや運用保守においては外国語を用いたコミュニケーションが発生することがあり、その際はSAP用語の翻訳or通訳が求められます。


・普通のやり方(ログイン時の言語制御)

 どの言語で画面が表示されるかは、ログイン時に指定する言語キーによって制御されます。なので、外国語での表示結果を確認したい場合は外国語でログインすることで確認できます。
例)
●日本語ログイン時 → トランザクションコード「ME21N」 購買発注登録
●英語ログイン時 → トランザクションコード「ME21N」Purchase Order Creation

正攻法で外国語を表示させるやり方はこの通りです。しかし、効率的に進めるやり方(簡単に用語集を用意するやり方)として以下のやり方をご紹介します。

・解決策→テーブル参照→ DLしてExcelでグロッサリー(用語集)を作成

 以下のテーブルのデータを参照してみてください。
●DD03T
●DD07T
●TSTCT
※データの参照はSE16N, SE16Hなどを利用ください。 SAPシステム内で使われている標準的な用語であれば、このこれらのテーブルで網羅されます。
上記のテーブルのデータをExcelにダウンロードするだけで、用語集(グロッサリー)の元になる資料は簡単に作成できます。
 それぞれのテーブルについて、どのようなデータが格納されているかを説明します。概略は以下の通りです。

●DD03T →データエレメントのテキストテーブル
●DD07T → ドメインのテキストテーブル
●TSTCT →トランザクションコードのテキストテーブル

・データエレメント&ドメイン とは

データエレメント・ドメインについて説明します。
SAPにおいて、テーブルの項目を定義する際に、テーブル項目の属性値をテンプレートとして再利用可能な形で登録しておくのがデータエレメントとドメインです。
テーブル項目の属性として、データエレメントを割り当てし、データエレメントの属性値としてドメインが割り当てされるイメージです。
データエレメント・ドメインに割り当てられたテキストは、SAPにおいて画面表示する際に参照されます。
従って、データエレメントやドメインのテキストデータを参照する=各SAP画面のテキストを網羅的に参照する、と言うことになります。

・テキストテーブル とは

 テキストテーブルについて簡単に説明しておきます。以下のような構造で本テーブルとテキストテーブルが関係しています。 ※

・更なる高みへ!


 ・・・・・・最後にちょっとしたお願いで、AIに詳しい方がいらっしゃったら、上記のデータをAIに学習させ、更なる活用を考えて頂けないでしょうか(笑)。自動翻訳やドキュメント作成時の自動参照データとして活用させることができれば、日々の仕事を更に効率化できるのではと期待しています。

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