国1番の善人 続き
手下が持ってきたたくさんのただの石ころや鉄くずなどを目の前にして、金持ちの男は左手でぽんぽんと叩き始めた。
するとそれらはたくさんの紙幣にかわり巻き上がって男の頭の上からふってきた。手下どもは手を叩いて喜び金持ちの男はなんとも言えない笑顔を浮かべた。
「俺に良い考えがある。お前たちついて来い。」
と言うと男はまずしいひとたちが住んでいるところまでやってきた。手下はかたっぱしから家をこわしはじめ、その材木やらをどんどん札束に変えていった。「なんだ。金をかせぐことなんて簡単じゃな