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ああなんて素敵な日だ

今さぁ、車の運転をしているんだよ。


真っ青な空がぱぁっと開けて、遠くに雪が被った中央アルプスがみえて、綺麗な景色に気もそぞろになってたんだよね。
「すっごく綺麗、、、」なんてつい声が出た。その自分の声に我にかえったら前の車にぶつかりそうだったの!!
あっぶねぇ、、、何とか速度を収めることができてよかった。ぼーっと運転しちゃいけないね。景色が綺麗過ぎるのは反則だわ



今もしもこのまま私がぶつかって事故を起こしてしまったらどうなるのかな。
明日の友人のパーティーはどうなるのだろか?オープニングショーやウォーキングショーのフォーメーションが急に変わったらみんな大変だ!わたし、乾杯の挨拶もあるんだ。大変だ穴は開けられない。死んでられん。
このまま、参加すると表明している朝活や講座にでられなくなっちゃったらどうなるんだろう。やだやだ、こまる。参加したい。やっぱり死んでる場合じゃない。

でも、もしも。もしもわたしが音信不通になっちゃった時、みんなにどうやって私が事故にあったとか死んじゃったとか連絡が行くんだろう?と考えた。………そしたら意外とね、どういうふうになっても、必要な人にはちゃんと連絡が行くかもと思えたんだよね。そんな私の今の人とのつながり方がとてもありがたいなぁって思ったんだよ


昔むかし、っていっても15年くらい前。結婚したばかりの頃。近所のすごく人望の厚い方が亡くなった。いつもスリーピースのスーツをビシッと着こなして、こだわりのブランドのとんがった靴を履いていた。近所の商店街にあるお店の息子さん。私なんて知り合いの知り合い程度。なのに、よく声をかけてくれたり気を使ってくれたりと優しくしてくれた。その方のお葬式にはものすごいたくさんの人が来ていたんだよね。会場から人が外に溢れでちゃって、駐車場の車も溢れて大きい道路が渋滞しちゃって。ものすごい人だった。

その時の私は、まだこの土地に来たばかり。誰も友達がいなくて、私が死んだときに誰が私が死んだことを知ってくれるんだろう。遠くの友達には連絡がいくかな?誰が私が生きていただろうことを覚えているんだろう。私が消えた事を覚えていてくれるんだろう。私がいた証拠ってどこにあるんだろう。……ってそんなことを考えてしまった。しばらく悩んだ。比べようもないことで比較して、それがすごく悲しいって思っていた。

でも今の私は、きっと誰かが私がいなくなったことに気づいてくれる。誰かが知ったらその事を知って欲しい人にたぶん伝えてくれる
私が生きた、私が消えた、私がいた、なんかそのことをふっと考えてくれる人は、意外とたくさんいるなって自信をもって思えているから、とても幸せだなって思う。あの時、悲しいと思って辛くなっていた私に、大丈夫!なりたかった姿に近づけているよって伝えてあげたい


私は、「人にどう思われるか」とか、「模範的でなければ」とか、とにかく周りの目をたくさん気にしていた。母親との関わり方や育てられ方に大きな影響を受けていたと思う。彼女の思う恥ずかしいことはしてはいけない。「ちゃんとした良い子」でなければいけない。母親の言うことに逆らってはいけない。少しでも反論する態度がみえると「逆らったらどうなるかわかっているか!?」と言われ続けたから。私の意見は必要とされなかった。持ってはいけなかった。周りの評価が怖かった。親の評価もこわかった。

あれ?でも、どうなるかわかっているのか?とは言われたけど、明確な答えって言われていないな。叩かれることくらいだ。でもなんか漠然とした恐怖を感じて生きていた。それでも、どんな時でも、私は存在していたんだなぁ。ずっとずっと「私はここに居るんだ」って叫んでいて、気づいて欲しかったんだなぁなんて、今更気づいたよ。


発信する事。
実はまだそんなにできていない
それでも、姿勢やウォーキングの講師とか、人の生まれ持っての素質を勉強したりとか、書いて自分を発信するとか……やりたいと思った事をできるだけ行動してみようと動き始めた。
それによって、つながる縁はどんどん広がっている。自分から選んで、動いて、書くことで、実現し始めている。縁が広がって、私がここに居ることを知ってくれた人が居る。関わる人達のことを信じることもできる。それは反対からみたら自分の事も信じる事ができているということ。みんなありがとうって思う毎日。幸せだよ。

全ての出来事、全てのご縁は今の幸せを感じるために必要なピースだったんだ。事故も結局起こさなかったし、なんて運のいい人生だ!


いいタイミングでMrs.Green appleの「僕のこと」が車のスピーカーから流れてきた。
私のこの瞬間は、じつはドラマのワンシーンなんじゃないかと思うくらいの演出。すてき。
私はいろんなものに愛されているのかもしれない
取り巻くすべてにありがとう


あぁなんて素敵な日だ

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