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「あなろまっち」について

私は富山の大学2年生。富山に来て2年弱経った今、自分が感心のある「地方創生」に繋がる一つのアクションを取り始めています。それがシニアと学生の交流プラットフォームを創出する「あなろまっち」です。(写真はあなろmっち運営チームの学生たちです)


きっかけ

僕の地元、新潟県村上市は過疎化と人口減少に直面する典型的な田舎の町です。ただ、僕は小中学校の頃の郷土教育の虜となり、村上という町に何となくの誇りを持ち始め、大学進学後に富山で下宿するようになると富山も良いところだけど、村上という場所が自分に一番合っているんだと感じるようになりました。そこで、自分が将来村上に帰っても地域が元気である、地域の人々が「子どもが減って…」のようなネガティブなものではなく、「近所に東京から移住してきた!」とか「◯◯さん、村上に帰ってきたらしいよ」などのポジティブな話を数多く耳にすることが出来るような村上を作りたいと考え何か出来ることはないかと模索していました。しかし、過疎化と人口減少はここ富山でも抱える問題であり、全国の地域で抱える問題でもあります。そこで、地域社会に貢献出来る方法を開発し、全国に広めていきたいと思うようになりました。

「あなろまっち」とは

「あなろまっち」は、端的に言うとシニアと学生が交流するイベントです。デジタル化が進む現代社会において、あえて「Face to Face」というアナログな仕組みでマッチングをするというものです。このシニアと学生のマッチングから少しでも多くの学生が富山に愛着を持ち、大学卒業後も関係人口、あわよくば定住人口にしたい。また、富山出身の学生も「あなろまっち」を通じて改めて富山って良い場所だなと思ってそのまま定住、ないしは人生の転機に富山に帰ろうという選択肢を取るようにしたい。このような中間ゴールを設定し、イベントを月一で開催しております。

第1回目のイベントの様子
シニアと学生が登壇し、プレゼンをするという様子です

第1回の開催から運営チームが発足

第1回のイベントは、仮説の検証のために行いました。私と相方の小林が、シニアと学生のマッチングって一体どのようなものだろうかと考えても答えが見えないということで、実際にやってみようと考え、場所をお借りし「シニアと学生で一緒にやりたいこと」を考えてもらうイベントを開催しました。
イベント当日は予想以上に人が来られ、運営の2人がジタバタしていましたが、イベント自体は終始、暖かい雰囲気で、参加者からは「自分のいうことがしっかりと認めてもらえる環境だった」、「緊張していたがシニアの方々がしっかりと自分の意見を受け止めてくれた」、「学生たちのパワーに圧倒された」など、僕たちが考えてもいなかったサードプレイス要素が強く出ていました。
そして、第1回のイベント終了後、そのイベントに参加した3名の学生が自ら志願して運営に加わってくれました。この日から「あなろまっち」の運営チームが完成しました。第2回目イベントに向けて運営チームで会議を重ねました。そして第2回目終了後にも2人の学生が運営チームに加わり、3大学7名の学生と社会人顧問の計8人での会議を重ね、この度第3回イベントの開催に至りました。

運営チーム会議の一部始終

参加費を払ってまでも来たいイベントに

第2回イベントからは、参加費をシニア、学生からそれぞれ徴収しました。参加費に関しては運営チームでも意見が対立しましたが、やはり参加費を取れるだけのイベントにしなければならないということで思いきって参加費を用意しましたが、第2回目も第3回目もリピートして来てくださる方もおられ、まさに「ファン」が出来上がった瞬間でした。

第3回で暖炉を囲んで自己紹介を行う様子

「あなろまっち」のイベントを楽しみに来てくださる方々、そしてイベント後に笑顔で帰られるシニアと学生の顔を見ると「やってよかった」と感じます。また、はじめは私と相方の小林との二人で考えていた机上の空論に、自ら志願して加わってくれた運営チームのメンバーが回を重ねる毎に成長している様子を見ると、良い仲間に恵まれたと思うと同時にこれからもこの学生たちと頑張らねばと思います。

【第2回のイベント】
この回は私が不在で新しく入った運営メンバーに司会を任せましたが、しっかりとこなした模様

今後の展望

私は、「あなろまっち」の運営メンバーにはせめてバイト代よりも高い時給を支払うことで、私たちが大学を卒業した後も学生たちが運営を行えるようにしたいと考えております。やはり「あなろまっち」の強みとして学生が企画・運営を行っているという点があり、これは何とかして守り続けなければならない価値であると考えます。したがって、この時点で事業継承を検討しなければなりません。

「銀座の恋の物語」をデュエットしました
これをできる運営メンバーはまだいない笑


また、イベントを行うだけの一過性の仕組みではなく、イベントの中で生まれた価値や資源を用いたビジネス、すなわち地域資源を用いた地域にお金を還元するビジネスの温床にもしたいと考えております。
そして、何よりも富山に限らず全国でこの仕組みを行うことで、日本が少子化先進国としてどのような対策を行ったのかを世界に発信できる。このような未来を描いております。

最後に

最後になりますが、「あなろまっち運営チーム」は多くが学生です。しかし、学生がイベントを企画・運営していることに意義があります。このイベントに興味のある方、そして「あなろまっち」という仕組みの将来像に助言をしていただける方をお待ちしております。
是非、下記アドレスにご連絡いただければと思います。
メール:

analomatch@gmail.com

最後までお読みいただきありがとうございました。

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