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理学療法士が選んだ杖は、本当に使いやすい?

ケアマネージャーからよく依頼されることがあります。
それは

✅杖を選んでほしい
✅シルバーカーの使い方を見て欲しい

というものです。

T字の杖が適しているのか、それとも4点杖が良いのか。
また、T字の杖でも、どのタイプが最適なのか。これらを見極めてほしいというものです。

シルバーカーについても、どのタイプが最適なのか選んでほしいと頼まれます。

通常、福祉用具の専門家が2~3個の候補を持ってきて、実際に利用者に使ってもらいます。
その様子を見ながら、どれが最適なのかを選びます。

結論から言うと、「利用者が一番使いやすいものを選ぶ」ことが最善です。

退院後にデイサービスに来られた利用者で、シルバーカーや歩行器を使っている人に、「なぜ、このタイプのものを使っているのですか?」と尋ねると、入院中に理学療法士が選んだとのこと。

しかし、意外にも、納得していないケースが多いという印象を持っています。

私は、杖やシルバーカーを実際に使ってもらい、
「どれが一番使いやすいですか?」
と本人に確認します。

利用者が「これがいい」と選んだものを推奨することにしています。
なぜなら、本人が納得しなければ意味がないからです。

しばらく使ってみて、「これは使いにくい」と感じることもありますが、それは使ってみて初めて分かることです。

福祉用具の選択は、利用者を最優先に考えるのが最適だと考えます。

例えば、T字の杖でも、

🌻杖が細いと、ついたときにぐらつくことがある
🌻杖の材質や形状により、ついた瞬間の安定感が変わる
🌻杖が重いと扱いにくい
🌻杖のグリップの材質や大きさ、形状により、手のフィット感が変わる
🌻デザインが気に入らないと使う気にならない

これらは、本人でなければ分からないことが多いです。

一般的な人が使ってみると、どの杖も同じ使い心地に思えます。

しかし、足が弱っている人が使うと、微妙な違いが気になることがあります。

ほんの少しの違いで、歩くときの安定感が変わります。

理学療法士であるからといって、「これがいいですよ」と簡単に推奨することはできません。

微妙な違いが分かるのは、本人だけです。

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