便利になり人のやさしさに触れる機会が減った
現在インフルが猛威を振るっている我が家。
つい先日まで実母がヘルプに来てくれいたけど、用事がありこれ以上の滞在は難しいとのことで、一足先に解熱した息子4才だけをつれて帰ってもらった。
今熱を出しているのが双子の姉(1才)。双子妹は元気でピンピンしている。
元気な幼児と、ぐったりしていつもよりグズリん坊になっている幼児のお世話は結構大変。まとめて熱出してくれた方が楽なのにといつも思う。
さすがに発熱している子供を連れ出せないので買い物にも出れず家に引きこもっているのだけど、足りない食材を買おうかと考えた時に一瞬近所に住んでいるファミサポさんの顔が浮かんだ。
お願いしたら買ってきてくれそう・・・と思うと同時に、ネットスーパーの存在も思い出しウーバーで確認してみたら近くのスーパーから配達してくれることが判明。少し割高だけど、この際仕方ない。
ネットスーパーとか宅配とか、とにかく今は便利な世の中になったけど、”人と人との助け合い”とか”繋がり”が本当に希薄になってると改めて思う。
ネットスーパーがなければ、私はファミサポさんに個人的にお願いしていたかもしれない(何かあったら連絡してねと言ってくださっている)。
そうすると、人のやさしさに甘え感謝して、私も困った人が居たら助けてあげよう、と自然に感じるきっかけにもなる。
今の便利な世の中、そんな人のやさしさに触れる機会が目に見えて減っていると感じる。この便利さに救われることももちろん多いので、便利が悪い!ってことではないんだけど。
便利さのエピソードで最近もう一つよく考えるのが、バックパッカーの旅のスタイル。
私がはじめてインドに一人旅行ったのは21年前。
当時はもちろんスマホもなく、旅のお供と言えば日本人は「地球の歩き方」外国人は「Lonly planet」のほぼ2択。インターネットがしたければネットカフェを探し歩く。
地球の歩き方片手に、地図をみながら宿を探す。わからなければ人に聞く
。インドなんか行くとみんな知らなくても適当な道を教えてくれるもんだから10人くらいの人に聞いてやっと目的の宿にたどり着く・・・と思ったらそこは悪徳の旅行会社で・・・なんて事件が日常茶飯事。
それもひっくるめて「旅」だった。
今の旅と言えば便利なもんでスマホ片手にグーグルマップで地図も自分の位置も確認できる。道を現地人に聞く機会も極端に減った。
昔なら安宿に置いてある「情報ノート」で一足先にその宿に滞在していた旅人の手書きの情報メモに目をを通す。今はスマホで検索、インスタでリアルタイムに現地に住んでる日本人とも連絡がとれたりしてその日のうちにお茶なんかできたりもする。
昔はドミトリーに泊って旅人と情報を共有する。今は、ドミトリーに泊る必要性も少ないし(節約になるけど)、情報は全部ネットの上にある。
旅中の会話の内容も変わったと思うし、旅先で人と交流する量も減ってる気がする。
旅のスタイルも、旅で得るものも大きく変わった。
これも昔が良くて今が悪いとか単純な話ではないんだけど。
便利になりすぎるが故に人との交流が減ってるのを実感しているので、今こういう社会で育つ子供たちは”助け合う”とか”人と協力しあう”とか、なかなか体感としてピンとこない子たちが増えるんじゃないかなと思う。
それも、いい悪いではなくて、それがその時代の子供たちの特徴になっていくんだと思うけど。
なんだかな~と思うんだけど、グダグダいってると昔を美化しがちな頭の固い老人になってしまうので新しい価値観を受け入れる努力をしよう。
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