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知られていない真の結婚愛の起源や本質③

結婚愛 No.42

 前に投稿した「知られていない真の結婚愛の起源や本質②」の続きです。こちらからお読みの方は、そちらからお読み下さい。

 妻に備わった結婚愛の表象的な形は次のとおりです。

 彼女の顔は私スウェーデンボルグの目に、美そのもののように見えましたが、これは言い表せない点では見えませんでした。

 彼女の顔は第三天国の天使たちが放つ、燃えるような光の輝きを放っていました。見ていると目がくらんできます。わたしはただ唖然とするばかりでした。

 彼女はそれに気づいて、私に「何をご覧になっていますか?」と言ったので、私は「私が見ているのは、結婚愛とその形以外の何物でもありません。ただ、見えたり見えなかったりします」と答えました。

 彼女は、それで夫に対する体の向きを斜めに変えました。それで、私は彼女をよく見ることができました。

 彼女の眼はお伝えしたように「燃えるような光を放つ独自の天国的な光」で輝いていました。それは「夫の英知(知恵)への愛」から来ている輝きです。

 彼女の美しさについては、どんな画家でも、描きとることも、その形を捉えることもできません。

 というのは、こんなに素晴らしい輝きを放つ絵具はないし、画家の技術でこの美を表現できるものではないからです。

 美との相応に基づいて、彼女の髪は上品に整えられ、ダイヤモンドの花が入れられています。

 ルビーで出来たネックレスから、貴かんらん石のロザリオが吊り下げられています。

 腕輪は真珠で作られ、真紅のガウンをまとっています。その下に紫色の胸当てを着て、その前面をルビーで結び付けています。

 しかし、驚いたことには、夫のほうに向くその向き加減によって、色が変わることです。向き加減によって大きく光ったり小さく光ったりします。両方で向きあうと大きく光り、少しそれると小さく光ります。

 このようにして、二人の様子を目撃してから、二人は再び私と話しました。

 夫が話すときは、あたかも夫は妻の口から話しているように話します。また妻が話すときは、夫の口から話しているようです。ここに心の一致があって、そこから言葉が流れ出てきます。

 その時、私は「結婚愛の声」を耳にしました。その声は心の内部で同調しており、平和と純真無垢のうちにある喜びから発する声でした。

 やがて彼らは「呼ばれていますから帰ります」と言い、以前のように馬車に乗った姿になりました。

 花壇の間を舗装された道を通って行きましたが、その花壇からオリーブの木や黄金色の実を一杯につけたオレンジの木が立っていました。

 二人が自分たちの天国社会に近づくと、乙女たちが迎えにきて、二人を受け入れ、先立って導いて行きました。

 その後、巻かれた羊皮紙を持った一人の天使が第三天国から現れて、私に言いました。

 この後については、また次回以降で記します!お楽しみに~。


【神保慶明の解説・補足コメント】
 今回は、最高位の第三天国の妻らしく、スウェーデンボルグが目がくらむほどの輝きを持ち、美そのものである女性を目撃した様子がリアルに語られています。

 言語を絶するあまりの美しさにスウェーデンボルグはその美しさを表現し切れないと報告しています。

 天国で、妻は「夫の持つ英知(知恵)に浸った愛」を抱き、夫は「彼自身に向けられたその妻の愛に対して愛し返す気持ち」を抱いて、二人の夫婦はこのように一体化されます。

 この結びつきから、今回語られた驚くべき美しさが生まれています。

 さぁ、最後に羊皮紙を持って現れた天使は、スウェーデンボルグに、この後、一体どんなことを語ったのでしょうか?

 あなたご自身のイメージを膨らませながら、次回以降にもご期待下さい。


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※静思社刊「霊界日記」表紙からの一部、抜粋・編集
・工藤澄子女史いわく
「スウェーデンボルグ。いったい一人の人間がかくも多くのことに通じ、各分野でかくも偉大な足跡を残せるだろうか。その一つ一つを紹介するのは浅学菲才の私にはとても出来ないことである」

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