見出し画像

地上から来たばかりの新参霊たち③

結婚愛 No.44

 前に投稿した「地上から来たばかりの新参霊たち②」の続きです。こちらからお読みの方は、そちらからお読み下さい。

 三人の新参霊はこれまでの話を聞いて「天国でも、地上と同じような夫婦の愛が存在するのか?」と尋ねました。

 二人の天使的な霊は、次のように答えました。
・全く同じように存在しますが、天使は人間の感知力や感覚よりも遥かに鋭敏なので、ずっと至福感を伴います。

・しかも、その愛が持つ生命力は、性的能力がみなぎるほど盛んです。これが衰える愛もまた冷えきってきます。その能力こそ愛の度合を示すものです。


 新参霊は「天国でも子供が生まれるのか?また子供を生まないのなら、その役立ちは何なのか?」と聞くと、天使的な霊は「地上のような子供は生まれないけれど、霊的な子供たちが生まれる」と答えました。

 それで「霊的な子供とは何ですか?」と聞きかえすと、天使的な霊たちは、次のように答えました。
・夫婦は、その最終的な喜びを通して、善と真理との結婚によって更に結ばれます。

・善と真理との結婚とは、愛と英知(知恵)との結婚です。

・そして、この結婚から生まれてくる霊的な子供たちとは「愛と英知」のことです。

・夫は天国では英知であり、妻はその英知への愛です。そして双方とも霊的なものです。

・したがって、天国でみごもり生まれるのは、霊的な子供以外の何物でもありません。

・天使たちはこの喜びがあるゆえに、地上でのように、時おり悲しむことがありません。

・むしろ快活になります。以前に加えて新鮮な力(流入)が絶えず注がれますから、これは二人にとって回復であり、照らしになります。

・このようにして天国に行く人は全て自分の青春期に戻っていきます。その年齢の活力を取り戻し、それが永久に続くのです。

 三人の新参者たちはこれを聞いて「天国では、天使である以上、嫁ぐことはないと、聖書の御言葉にありますが?」と言うと、天使的な霊は「天国を仰いで(見上げて)下さい。すると答えが与えられます」と言います。

 彼らが「なぜ天国を仰ぐのですか?」と尋ねると、天使的な霊は、次のように答えました。
・聖書の御言葉の解釈は、全て天国から私たちに与えられるからです。

・聖書の御言葉は、徹頭徹尾、霊的なものです。

・そして、天使たちは霊的な存在ですから「聖書の御言葉の、霊的な解釈」を説明してくれるでしょう。

 それから、しばらく待っていると、彼らの頭上で天国が開き、その面前に二人の天使が現れ、言いました。
・地上と同様、天国にも結婚があります。

・しかし、善と真理との結婚の中にある人以外には、つまり天使たち以外にはその結婚はありません。

・そのように、霊的な結婚とは「善と真理との結婚である」と天国では意味されています。

・このような結婚は地上に生きている間に与えられるものです。死んだ後、天国に入ってから与えられるものではありません。

・婚礼に招かれた五人の愚かな乙女の話があります。彼女たちには、善と真理との結婚がなかったので入ることができませんでした。燭台(明かり)はありましたが、油がありませんでした。

・油とは善であり、燭台(明かり)とは真理です。婚礼が行われるとは、その結婚が行われる天国に入って行くことです。

 三人の新参霊はこれを聞いて嬉しくなりました。天国への願望に満たされ、そこで結婚する希望を抱いて、次のように言いました。
・その願いが叶うよう、自分の心と態度をきちんと整える生活に専念したいと思います。

【神保慶明の解説・補足コメント】 
 今回も、結婚愛について、非常に示唆に富む内容が多数、語られています。

 一般的に、聖書を文字通り「天国では、天使である以上、嫁ぐことはない」と読めば、死後は結婚しない、と解釈します。

 しかし、それは天国の真相とは違い、天国での結婚は行われ、身体や性器も、この世と全く同じだとわかります。

 だから、あなたも天国での結婚をウキウキ、ワクワク楽しみにしていて下さいね~。

 しかも、男女ともに年齢が二十歳前後に戻って容姿端麗になるようですし、男性の精力もその年齢にふさわしく回復し、永遠にそれが持続するのです。

 霊的な結婚とは「善と真理との結婚である」というところは、理解に苦しむと思います。

 しかし、要はこれは、この世で生きている間に、あなたが唯一無二の神様を信じて、良心に恥じない善良なる生活を過ごすこと。そうした生活が出来れば、亡くなっても天国に迎えられるので「天国で再び、善と真理との結婚をする必要がない(嫁ぐことはない)」という意味なのです。

 繰り返しますが、あなたが「生きているうちに、真理に沿った善良なる生活を送る」ことが「聖書の御言葉での、天国での結婚」を意味し、これは、私たちがこの世で生きている間に行っておかなければならないことなのです。

 なぜなら、そうしないと、私たちが天国にふさわしい魂でなくなり、結婚愛とは真逆の「姦淫愛を生きる、不潔で醜い地獄の永遠の住人」となってしまうからです。

 また、他に注目すべきは「天国では、この世のような赤ちゃんは生まれない」という点です。

 その代わりに「愛と英知(知恵)」が結婚愛のうちにいる夫婦から生まれるという喜びが報告されています。

 つまり、この世は、天国社会を構成する天使候補(赤ちゃん)を生み出す苗床であり、天国を支える土台・基盤として非常に重要な役割を担っているということがわかります。

 さぁ、次回以降は、全ての人にとって、新しく未知なる結婚愛について取り上げていきます。

 あなたご自身のイメージを膨らませながら、次回以降にもご期待下さい。

※最後に、サポートボタンや♥ボタンをプチっとよろしくお願いします!

※静思社刊「霊界日記」表紙からの一部、抜粋・編集
・文豪バルザックいわく
「私はあらゆる宗教をくまなく研究した後で、過去60年間に出版されたあらゆる著作を読み、あらゆる宗教の真偽を自分に問いただした上で、私はスウェーデンボルグに帰ってきたのです。スウェーデンボルグは、人類のあらゆる宗教または、むしろ一つの宗教を集約しているのです」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?