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詩「見えない炎」


人の目には映らない
その表面の下で
火は燻り続けている
静かに燃えているのだ
煙も立てずに

全てが灰になるには まだ早い
いつ燃え盛るのか
誰にも 分からないのだから
きっと
最後まで内側では燃え続けている
死ぬまで消えない
冷たい水を浴びせられても
地面を這いながら
気配を伺う

何が導火線になるか分からない今だから
信じるのは己だけ
己自身だけ

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