詩「幼い恋の話」
あなたの心にはドアがあるの
鍵が掛かった
私は こっそり 鍵穴から覗いてみる
あなたの心を…
鍵穴から見えた
ほんの少しの材料で
私は夢をみる
でも
それは本当のあなたじゃないの
恋に恋してるだけかな?
私は傷付くのが嫌いだ
失うのが嫌いだ
自分が相手の事で
いっぱいになってしまうのが嫌いだ
恋愛って
私の苦しい事だらけ
私の嫌いな事だらけ
いつか枯れてしまう花なんていらない
永遠に咲いてくれる造花の方が良いの
壊れない方がラクじゃない?
私は仮想恋愛を観て それで満足する
自分の番がいつかくるなんて考えられない
心の隅っこに咲いている造花が
私の不注意で溶けて消えてしまった
私は
ふと思った
そのまま放っておくより
枯れない様に一生懸命になって
世話をする方が
よっぽど楽しいのかもしれない…