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詩「よその子」


前の私の靴を踏んで
何もない様な顔をした子
突然大きな声で駄々をこねた子
親に嘘をついて叱られた子

そんな よその子が
ちっとも可愛くないと
膨れっ面した私の前で
どこかで見た様な子がスッと通り過ぎた
それは 誰かさんによく似ていた

もう一度
よその子を見て
そんな訳がないと
気のせいだと
一生懸命 自分に言い聞かせた

よその子は無邪気に笑い続けていた

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