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詩「砂の城」


一生懸命
形づくった砂の城
私達
通じ合えてると思ってた
二人で
作り上げてると思ってた

私が見ていたのは
幻想の城
あなたは
無造作に靴で踏み潰した
城は
元の砂に返った
もう
何もない

その上を
子供が無邪気に駆けて行き
そこに城があったことさえ
忘れ去られるように

ひと夏の恋が終わった

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