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コロナ渦のランニング生活

ニューヨークでランナーになって5年。

コロナ渦になるまで気づかなかったのが、私にはいつも一緒に走ってもらえるラン友がいないこと。

これまではレースに出たり旅行に出たり、ランニングクラブの合同練習に参加していたので、気づかなかった。

理由は多分自分にある。私は方向音痴で、企画力がないし、一緒に走っていても楽しくないのかな、と思う。とはいえ、しばらくは無理やりお願いして一緒に走ってもらっていた。気づいたら、誰からも誘ってもらえなくなっていた。もしかしてアルコールがダメなせいかな、と思っていたが、どうやらそうではないようだ。最近では優しいラン友たちへのお誘いのメッセを出してもやんわり断られる日々だ。

楽しいラン友とのランを思い出しては泣いたりしていた。でももう諦めなければならないのかな、と思うようになった。断られたり無視された上、ラン友同士で集まって走ってるのを後で知るのはけっこうキツい。

確かに私はダメダメな人間かもしれない。失業中だし、方向音痴だし、片付けもできない。アルコールもダメだし、特に目立つ走力があるわけでもない。車もない。ランニングパートナーになってくれるかな、と飼った仔犬は可愛いけど、今のところ、ランニングどころか歩かせるのも苦労している。ランニングパートナーになってくれるかと期待した夫もマラソンがなくなって、すっかり走らなくなった。

その上、ヨガクラスをやめたせいか、他の理由なのか、肩の痛みが治らず、可動域がなくなった。今も毎日痛い。すでに半年になる。

最近では膝も痛い。気づいたのは、自分が走れなくなってしまっては、ラン友と走るどころではない。一人でもいい。走れることが私には大事なのだ。結局それが一番大事なのだ。走れる体をメンテすること。ゆっくりでも一人でもいい。それができればなんとでもなる。

ニューヨーク在住だけど、日本人ラン友と走ることがやはり一番言葉の関係上楽しく感じるので、アメリカ人と一緒に走るのは、クラブのイベントの時くらいだった。でも最近、メッセくれるアメリカ人のクラブの友達がいて、その人と一緒に走ることになった。こちらは長いが大人になってから来たので、私は英語はなまってるし、思ったことを100パーセント言えないことも多い。でもそんな私でも誘ってくれるのはありがたい。

コロナ渦で色んなことが変わってしまったが、最近はワクチンもできて、希望の光は見えてきた。これから努力して、ダメダメな自分を変えて行けるかどうか、それは分からない。でも自分ができることをやって、他の人に受け入れてもらえるかどうかを心配するよりも、自分のメンテに努力しなければならない、とつくづく思う。






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