見た顔はミケランジェロ

わたしは割と絵画が好きだ。
評価したり見て歓喜に浸ったりというよりも
雑然と集中してしまう。

夢にいきなり抽象画の一部が浮かんで、
汗だくで起きて、家にあった
絵画書を
探しまくるそういう幼き時もあった

でも思うのは彼らはあくまでこちらを伺う
エンタメ性があるということ

現代美術では、それとは違う面があることも承知ではあるし
たまに圧倒されては
思い返す。

変な絵画も好きだし

単純に謎やミステリアスを気取る絵画だって好きだ

ルネサンスの絵画はいつまでも見ていられる

美術館で見た様々な絵画は
全て頭に染みていった。

独特の香りは心を振るわせて、何故か記憶が失われた。

今思うことは

その瞬間の五感とイメージが絡み合い
もう物語に変わっていたことだった。
わたしはそれにもう2年間を費やしていた。

クリエイターになろうと思った時から、
初期情動が遅い自分には気づいていた。

でもそれには自らのイメージがあり必要なものだった。
誰かの絵画師が描いた変哲もない普通の風景画に風を見ては、
ふと思い出すのは
モーイズキスリングの花の絵だった。
ぽっと明るく女性のイメージが浮かぶその絵は

今でもわたしの頭の中でフェミニンなものの代表として歌っている。


絵を描いたり
イラストをパソコンで描く

まだ届かない出来事も

モーイズキスリングの絵はやっぱり
ぽっとでのそのフェミニンな花の絵で

笑わせてくれる

最近そういうの少ないんじゃないか?

もっと笑っていたくないか?

そうでもない日常にわたしは、彼女を想う。

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