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トヨタ自動車(7203)決算 まとめ 2024年3月期通期決算

どうもCUSS(@CUSS3141592)です。

さて、トヨタ自動車(7203)の2024年3月期の通期決算が5月に発表されたので、内容をまとめておきたいと思います。

日本企業として1番の大企業トヨタの業績はどうなっているでしょうか。早速見ていきましょう。

1. 通期決算概要

トヨタ自動車の公式ホームページで公開された24年3月期の通期決算資料によると売上高、純利益、純資産は以下の通りだったようです。

  • 売上高:約45.1 兆円

  • 純利益:約4.9 億円

  • 純資産:約約42.2 億円

どれもすごい額ですね。
以下にトヨタ自動車がホームページで公開している決算資料の抜粋を記載します。

出典:トヨタ自動車ホームページ

2. 売上高

まずは売上高を見ていきたいと思います。過去の各年の売上高と比較した図を以下に示します

以下、青色の棒グラフが売上高、オレンジ色の折れ線グラフが利益率を示しています。順調に事業規模を拡大して売上高を増加させていてきますね。また利益率も上昇けいこうにあって、収益性も高まっていると言えますね。

3. 年間純利益

次に年間の純利益についてみてみましょう。

以下の図に各年の純利益の推移を示しています。2020年からずっと継続して2兆円以上稼ぎ続けているという脅威の収益力でしたが、何と今年はその約2倍となる4.9兆円の利益を計上しています。

純利益推移

4. セグメント情報

トヨタ自動車はその事業を3つの分野に区切って営業利益の報告しています。その3つの分野とは以下です。
 (1)自動車事業
 (2)金融事業
 (3)その他
以下は各事業分野ごとの利益の割合を示しています。一般的に自動車メーカーと認識されている通り、自動車事業が利益のほとんどを稼いでいますね。

事業分野別の利益割合

5. 自己資本比率

続いて自己資本比率です。過去からの推移をまとめると以下のグラフのようになります。棒グラフが純資産の額を示していて、折れ線グラフが自己資本比率を示しています。

利益の額が大きいので、その分純資産として金額が積み上がっていくスピードも早いですね。2020年には20兆円ほどだった純資産が今年2024年にはなんと34兆円となっています。巨大企業になってもこれだけの成長力とはすごいですね。

6. キャッシュフロー

続いてはキャッシュフローを見てみましょう。以下にキャッシュフローに対しても2020年から2024年までの5年間の営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの推移をグラフ化しました。

本業の事業が好調なので、営業キャッシュフローが年々大きくなっていますね。これを事業投資に使うことで投資キャッシュフローはマイナスになっています。稼いだお金で将来の準備といういい流れができていると言えますね。

7. 配当金

気になる配当金ですが、以下のグラフの青色の棒グラフが1株当たり配当金を、そしてオレンジ色の折れ線グラフが配当性向(純利益に占める支払い配当金の割合)を示しています。

1株あたら配当金の推移

1株あたり配当金を毎年多くして株主還元を強化していることがわかりますが、配当性向が20%といることでまだまだ増配余地はありそうですね。

8. PER

次に割安度合いを見るPER(株価収益率)を見てみましょう。以下に過去5年間のPERの推移をグラフ化したものを示します。

PER推移

グラフを見るとPERは安定して10倍程度で推移していますね。しっかりと成長している割には意外と低い値になっていますね。

9. PBR

次に同じく割安度合いを見るための指標であるPBR(株価純資産倍率)をみてみたいと思います。以下のグラフにPBRの推移示します。

PBR推移

PBRは1.5バイト水準としてはそこまで高くはないものの、上昇傾向にあるように見えますね。純資産に対しては割高になる方向に推移していますね。

10. ROE

最後に収益性を見るために(自己資本利益率)をチェックしておきます。これも同じように過去5年間の推移をグラフ化しました。

ROE推移

ROEは9%程度で推移していましたが、今年は14.5%と高い数値となりましたね。今後もこの収益力が続くか楽しみですね。

以上、トヨタ自動車(7203)の2024年の決算のまとめでした。

内容へのコメント、ご指摘、要望などあればXのアカウント(@CUSS3141592)の方にコメント頂けると嬉しいです。


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