【引き続き絶好調！！】-日本たばこ産業- 2025年期2Q決算 (2024年8月12日)
今日は日本たばこ産業(2914)ついて、先日発表された四半期決算である2024年12月期2Q決算について記事を書いていきたいと思います。
日本たばこ産業といえば、新NISAでも人気の高配当個別株銘柄ですね。2023年12月期の決算をまとめた際には売上高・利益ともに順調に推移させて至る優良企業という評価でしたが、そこから半年たってどのようになっているでしょうか。2023年12月期の通期決算を以下の記事にまとめているので、ぜひ参照してみてください。
この記事では、上記の記事の続編として今回の日本たばこ産業の今年の2Q決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。
１．売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の2Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
今回の2Q決算は昨年の1Qと比較すると売上高が増加しています。2023年2Qが1.39兆円たっだのに対して今回が1.57兆円だったので約13%増加したことになります。毎年着実に売上高を増やしていることから順調にビジネス規模を拡大していることが分かりますね。
２. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の2Qでの営業利益を示しています。
グラフから今回の2Q決算は昨年の2Qより営業利益が増加していることが分かります。昨年が4,136億円だったのに対して、今回4,327億円は昨年比率で4.6%増加したことになります。1Q時点では前年の営業利益に対して若干ですが減少していましたが、2Qではしっかり成長させてプラスになっています。売上高も営業利益も増加しているということで、通期でも期待できそうですね。
３. 経常利益
日本たばこ産業は国際会計基準IFRSを採用しているため、経常利益の報告はありません。収益としては営業利益と純利益でみることにします。
４．当期利益
それでは、最終的に2Qで稼ぎだした利益である当期利益について見てみたいと思います。以下の図に過去に四半期からの推移を示しています。
グラフより、昨年の2Qの純利益から増加していることが分かります。昨年が2,870億円だったので、今回の3,052億円は昨年比率で6.3%増加したことになります。純利益も毎年増加させることができていて、問題なく経営できていると評価していいと思います。
５．純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期での純資産の額を示しています。
グラフから昨年の2Qの時より純資産を大きくしていることが分かります。日本たばこ産業はしっかりと利益を稼いでいるので、すべての四半期で増加とはいきませんが、傾向としては順調に純資産を積み上げており、まったく問題はありませんね。
６．株価
これらの業績発表を受けて、株式市場は日本たばこ産業に対してどのような評価をしているでしょうか？株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います
グラフは2Q決算発表(8/2)の前後数日間の株価推移を示したものです。
グラフから株価は大きく下落していることが分かります。ただし、8/2に四半期決算発表があったので、8/5からの株価推移が決算結果の市場からの評価ということになりますが、8/2,と8/5には日銀の利上げの影響を受けてか、日経平均株価の歴史的な暴落がありましたので、決算発表の影響がどの程度だったのかが判断できなくなってしまいました。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ半年間の株価の推移を示した図です。
グラフから6月くらいまでは順調の株価上昇していたものの、ここ2か月くらいは4,500円付近で安定していたということが分かります。今回の決算であれば通期でも増収・増益が十分に期待できる結果となっているので、少なくともそこまで悪いものではないハズですが、市場全体の影響を受けてしまっているので、業績の拡大とともに株価も回復することを期待しています。
７．まとめ
ここまで日本たばこ産業(2914)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
ここ最近は売り上げ、利益ともに好調な期間が続いてきましたが、今期の2Q決算でも昨年を上回る結果となっており、昨年の結果を上回ることがが期待できますね。
最後まで御覧頂きありがとうございます。
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