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「想像力」で自分の新しい世界を~クリス・コルファー

想像力は世界一偉大なツール

『ザ・ランド・オブ・ストーリーズ』を読むと、登場人物や場面の設定にしても、ストーリーにしても、「これほどまでに!」と言いたくなるほど豊かな「想像力」に驚かされます。

それは、発想力のある子どものころから書き始めたおかげもあるでしょうし、あまりにも現実がつらかった分、必死に夢の世界を求めた結果でもあるのでしょう。

クリス:(本によって)もっと沢山の人が好きな世界で過ごせるならば、世の中は、もっと良い場所になるのにと思うのです。
想像力は、世界中で一番偉大なツールだと思っています。 

ー クリス・コルファー 2019.11.12 対談「インパクト・セオリー」より
https://youtu.be/bFIdD57Xz84

執筆や読書によって救われてきたというクリスさんにとって、「想像力」とは、「作家にも読者にも、大きな癒しを与えることのできる、ツール」であるようです。


現実世界で使える魔法

知識も経験も乏しい7歳という年齢から、創作を始められたクリスさん。
頼りは、お母さんから聞いたおとぎ話と、おばあちゃんのアドバイスと、「想像力」でした。

クリス:想像力があれば、何もないところから、何かを創り出すことができます。つまり、ゼロ+想像力=何かになる、ということです。
それはまた、僕の本で使っている「魔法」という言葉の定義と同じでもあるんです。
ですから、想像力というのは、現実世界で持つことのできる最高の魔法だと思っています。

ー クリス・コルファー 2019.11.12 対談「インパクト・セオリー」より
https://youtu.be/bFIdD57Xz84

まさに、何もないところから壮大な物語の世界を創り出した「魔法」ですね。

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執筆のすすめ

さて、クリスさんの想像力と才能には驚くばかりですが、その「魔法」は「自分に限られたものではない」と、クリスさんは考えていらっしゃるようです。

 クリス:僕の本は、多くの若者に自分自身のことを書くように促してきました。それがおそらく、僕にできる一番の社会貢献だと思っています。
特に「Struck by Lightning」や『ザ・ランド・オブ・ストーリーズ』第5巻の「コナーの四つの物語」で、新しい世代の若い作家たちを鼓舞しています。
(つづく)

▼ 「Struck by Lightning」では、高校で孤立している文芸部部長が、あらゆる手を使って、生徒たちに原稿を書かせていきます。

▼ また、「コナーの四つの物語」では、主人公の一人・コナーが書いた奇想天外な小説が、重要な役割を果たします。
劣等感に苛まれていたコナーに自信を与えたのは、物語を創ることでした。
(こちらは第5巻ですので、第1巻からお読みになることをお勧めします。)

こうした著書を通して、若い人たちに執筆を勧めていらっしゃるのですね。


自分の中に、新しい世界を創れ

続けて、クリスさんはおっしゃっています。

クリス:もしも、住んでいる世界が好きになれないのなら、自分の中に新しい世界を創ればいい。僕にとっては、それが一番大事なのです。

ー クリス・コルファー 2020.11.19 OUT FRONT 誌より
https://www.outfrontmagazine.com/featured/inside-the-magical-world-of-chris-colfer/

現実とは別の、新しい世界を持つ。
クリスさんならではの、生きる智恵ですが、「想像力という魔法」を使えば、自分の手で、それができるということでしょう。
具体的には、本を読んだり、書いたり、また、絵を描くなどの創作活動や趣味全般にも通じそうです。

▼ 映画「Struck by Lightning」より

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このように大きな力を持つ「想像力」ですが、次回の記事ではさらに、「自分の世界」だけではなく、現実の世界をも変えていけるというお話をご紹介します。