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【続いてる写経 1263日め】未見の空海さんの書、「飛白体」

最近、なかなか遠回りの経緯で、ワタシの”推し”空海さんに再び迫ってます。

先日鳥羽にある”石神さん”をお参り

→セーマン・ドーマンについて知る

→『陰陽師』(映画)をチェック

→原作者・夢枕獏さんの『幻想神空海』を読む

まだ見ぬ空海さんの真蹟の存在を知る

『幻想神空海』は、夢枕獏さんのエッセイなので、空海さんや密教に関するあれこれを、軽く読める一冊。

空海さんが手がけたことや伝説は多すぎて、”空海本”を読むたびに、たくさん新しいことを知ります。

過去何度か目にしていても、
その時にピッタリくる内容を、”認識する”感じなのかもしれません。

今回は空海さんが唐に留学していた時に持ち帰ったという、「飛白体」なる書体で書かれたものがあるのを知りました。

つい「飛信隊」と書いてしまいそうになるのだが…

「飛白体」というのは、Wikipediaによると以下の通り。

書体一つである飛白(ひはく)体とは、刷毛筆を用いた書法で、かすれが多く装飾的である。飛白の「飛」は筆勢飛動を、「白」点画のかすれを意味し後漢蔡邕が、人が刷毛で字を書いているのを見て考え出したという。

https://www.weblio.jp/content/%E9%A3%9B%E7%99%BD%E4%BD%93

百聞は一見にしかず、こんな感じの文字ですわ。

「大和州益田池碑」 京都大学貴重資料デジタルアーカイブより
「大和州益田池碑」 京都大学貴重資料デジタルアーカイブより


ほとんど「絵」のような文字ですね。
遊んでいるようだけど、おどろおどろしさもあり、何やら呪術的。
モノによっては漢字の成り立ちのを表しているかのよう。

この「大和州益田池碑」は、空海さんが讃岐で手がけた満濃池のあと、灌漑工事が行われた池らしいです。
ご本人は工事は手がけていなかったようですが、碑文だけ書いたようです。

ただし、本当に空海さんが書いたかは、
議論があり、伝空海となっています。

この「大和州益田池碑」のほか、空海さんが書いたとされる飛白体の文字は、『真言七祖像』(国宝)の名號

画像を調べたら…。
今年4月の香川県立美術館の『空海展』に出品されていた模様。

アレ? ワタシミマシタヨネ??

確かに『真言七祖像』は見た記憶あり。

パンフ確認したら、七祖のうち不空さんのものが展示されていた模様。
そうだった、空海さんの師匠、恵果和上のそのまた師匠ね。

観たわ。思い出した。

文字、確かに変だったわ…。

あ、変って書いちゃった。

けれども、この時は他にものすごいご真筆が展示されていて、卒倒しそうだったのですよね…。

うう、もう一回ちゃんと見たいかも。

この『真言七祖像』の所蔵は東寺。

10月9日から開催される『東寺のすべて』@京都・東寺にて、出品されるみたい⁉️

この特別展には、かの有名な『風信帖』も出品されますねえ…。
(しかも10月22日〜11月25日とピンポイント)

京都、行けるかな?行きたいな。

紅葉には一足早そうだけど。

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