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【続いてる写経 1543日め】全く記憶してなかった知識、”ジャイナ教”について
わが子がいつも世界史の勉強しているときに、お気に入り項目があるらしく、
今回はこのジャイナ教徒の写真。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145507905/picture_pc_5b368725b492a41ac0f50670d33b2a52.png?width=1200)
「この写真は何の宗教か」って、数年前に有名大学の試験に出たのだそう。
なんでもこの写真は、
歩く時には虫や小動物を踏まないように、箒ではらいながら進み、
息を吸い込んで、小さな虫を飲み込まないようにマスクをしているのだそう。
はらった方が却って殺生につながる気がしないでもないですが…。
このようにジャイナ教は戒律が厳しく、出家者は五つの大禁戒(マハーヴラタ、mahāvrata)、が求められるそう。
1.生きものを傷つけないこと(アヒンサー)
2.虚偽のことばを口にしないこと、
3.他人のものを取らないこと、
4.性的行為をいっさい行わないこと、
5.何ものも所有しないこと(無所有)
どの宗教にも当てはまる部分もありますが、ジャイナ教の場合は極端なまでに厳格です。
特に1のアヒンサー。
生物の分類学上、できる限り下等なものを摂取すべきであり、豆類、葉菜類と茎野菜を中心とした食事となることが多い。
根菜類はNGで、理由は根菜を採る時に地中の生き物を殺してしまう恐れがあるからだそう。
また、食することだけでなく、動物に襲われたとしても攻撃してはいけない。それで死ぬことになっても、戒律を守ったから仕方ない。
「生類憐みの令」を思い出す…。
5の”所有しないこと”も相当な厳格さ。
着衣すら許さない”裸形派”という一派があるそう。
女性で裸形になれない人は、出家を認めないのだとか。
そうまでして入信したい人がいるのもすごいことですね。
ほんとにこんなに徹底されているのかは定かではありませんが、
ジャイナ教と調べて出てくる写真は、
僧侶の方が、真っ裸っぽい姿で座ってる。
立ち姿は憚りあって撮れないので、座っているのかも…。
ジャイナ教は昔の話かと思っていたら、現代においても、
ジャイナ教徒は2001年のインド国勢調査(Census 2001)によれば450万人ほどを数え、これは全人口の0.5%にも満たないが、インド社会において事実上の一カーストを形成している
また、厳格な戒律を守って暮らしているジャイナ教信者は信頼度が高く、”ジャイナ商人”として大成功を収めているそう。
しかも取り扱いは宝石・貴金属類。
絶対誤魔化さない人たちということなのでしょう。納得。
日本にも神戸にジャイナ教寺院があるようです。ちょっと興味が湧きました。
仏教と同じ時代の成立であるジャイナ教。
仏教が世俗化していく一方だったのに対し、世俗化の最たる面と思われる”商業分野”でジャイナ教徒が成功しているのが面白いですね。
お金に対しても清廉潔白
↓
信頼度高まる
↓
商人として成功
お金に潔白って、とっても大事なことなのですね。。
なんだけどなぁ…。
日本の宗教家とか、政治家とか、、ちったあ見習ってほしいですわねぇ…。
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