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【続いてる写経 825日め】〜カラス対策のファイナルアンサー

屋上のカラス対策で読み始めた『カラスをだます』(カラス研究家、塚原直樹氏の著作)。最初に開いた章は、もちろんカラスの駆除について書かれた「カラスを減らす」章。ですが、読んだら希望がわくどころか、「結局今の対策では一時しのぎだった」事実が判明。

カカシを置く、CDを吊るしておくように、「威嚇できるものを設置する方法」について。

最初はカラスも「なんだ?昨日と違うぞ!」と近づかなくなる、これを同書では「カカシ効果」と呼んでいました。しかし、だんだんとカラスもその設置物に慣れてしまうのだそうです。これを「汎化」というのだそう。
例えば、カラス対策グッズとして有名な、大きな目玉が書かれた風船も最初は警戒されつつも、しばらくすると慣れて効果がなくなってしまう。

黄色いゴミ袋やネットも同じで、通常青や緑のゴミよけネットから黄色に変えたら、最初はカラスも警戒してこなくなる。けれども色に慣れると元の木阿弥で、中には黄色から青に変えて、効果が現れたケースもあるそう。つまり、「黄色いネットやゴミ袋がカラスに効く」のは都市伝説に近いのだそうです。

近所のゴミネット、黄色多いんだよね。(苦笑)

まとめると、
対策グッズ設置 →最初は警戒され効果あり →次第に汎化し効果薄れる
威嚇品グッズは、手を変え品を変えて「汎化」を防ぐしかなく、結局繰り返すしかないと…。ああ、無常。

いちばん確実なのは、ネットで囲うこと。ゴミ捨て場と一緒。
物理的なもので追い払うことを考えるよりも、物理的なもので防御するほうが良い。結局そこに行き着くみたいでした。

安価ではないものの、さらに効果があるのは塚原先生の開発したカラスの音声発生器だそうです。手前味噌やん(笑)
ゴミ捨て場から追い払う程度ならば、「クロウ・コントローラー」
カラスが近づくと「カーカーカー」とカラスが警戒する時に発する声が流れる仕組みで、それを聞くとカラス逃げていくんだそうです。(動画あり)
ただ36000円(税込)と、一般家庭で導入するには微妙な値段です。これでクロウ(苦労)がコントロールできるのならば、お安いものかもしれませんね。

果樹園とか広い範囲を扱う場合は、「カラス追払い音声貸し出しサービス」があるんだそう。研究の知見を詰め込み「汎化」が起きない仕組みで、さらに設置場所などのコンサルティングサービス付き。

農家さんではカラス被害で廃業するところもあるらしく、社会的な意義もあるサービスなのだとか。

ちなみに、農家ではカラス対策に「カラスの死体を吊るす」のが昔から効果があると言われているそう。ですが、恐ろしいことにカラスは自分たちの仲間の死体が吊るしてあってもエサと思って食べてしまうのだそう。
見せしめどころか、カラスさんいらっしゃい状態。
ホント、逞しい鳥類だね、カラス。

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