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【続いてる写経 846日め】〜「金カム」から「銀匙」へ

初日の北海道開拓の村に置かれたチラシに『銀の匙 Silver Spoon展』を発見!札幌芸術の森美術館で開催中。
『銀匙』は、北海道の農業高校が舞台。普通校から入った都会っ子・八軒くんを主人公に、濃すぎるクラスメート達と先生方のキャラクターたちが繰り広げる青春物語です。農業や畜産業の実態や、業界の経営についてこのマンガで多くを学びました。

実は『銀匙』も大好きなんですよね。。これはせっかくならば行かねばと、計画を練り直し。

『金カム』聖地巡礼のほうは、北海道大学の植物園と、時計台にとどめ、午後は札幌芸術の森まで足を伸ばすことにしました。

札幌着いてから気になっていたのは、カラスの鳴き声。とにかくよく鳴いていて、建物の中でもよく聞こえるのです。
植物園は駅から徒歩10分の好立地にあり、どうやらカラスの根城となっているようでした。えーい、カアカアうるさいわい!!

左が博物館、『金カム』江戸貝くんのお家のモデル

そして植物園の主目的の一つ、北方民族博物館は残念ながら閉館中でした。アイヌ関係の資料は結局ご縁なく、次回のお楽しみになってしまいました。

幸い主目的の『金カム』舞台となった建物と、博物館は開館中。
中にはヒグマをはじめとした、北海道の動物達の剥製がぎっしり。マンガでは、この建物は江戸貝くんという天才剥製師の住居として使われてました。エゾリスや、エゾシカ、エゾオオカミ、エトピリカ、トドのような巨大な海獣まで『金カム』に出てきた動物達のオンパレード。
南極観測隊の映画『南極物語』に出てきたカラフト犬「タロ」の剥製もありました。

カラスだけでビビっているワタシには、これらの動物が動いていて向かってきたらと、考えただけでビビりますね。北海道の開拓において、寒さだけでなく、野生動物も大いなる脅威だったであろうことは容易に想像されます。
現代でもクマに襲われて命を落とす人は居ますしね。
気象も動物も、人間のコントロール下に完全におかれることは、絶対ないのです。

植物園は見どころはたくさんあったのですが、カラスがうるさいだけでなく、虫(蚊)もたくさん居て、夏暑い中歩くのがしんどい…。
アシリパちゃんの料理によく登場したギョウジャニンニクを発見。これで満足し、早々に引き上げました。

右上がギョウジャニンニク

ここからは、札幌観光の目玉なのに、がっかりポイントである時計台は間近。さすがに周辺は観光客が多いです。
久しぶりに眺めた時計台。ただ今回は、「開拓の村」の大正時代の風景を見てきた後ゆえ、高い建物が少なかった当時の役割が想像できました。四方に向かって時計があってどの方向からも、遠くからよく見えて、すぐ時間が確認できたのでしょう。
札幌のシンボルとして君臨してきた意味を、歴史的かつ立体的に考えると”がっかり”どころか、「すごく有難い存在だったのだろうな」と感じられました。

それにしても、札幌広いですねえ。延々と続く地下街へもぐっても、すぐには地下鉄の駅にたどり着けない…。

次の目的地である札幌芸術の森は、地下鉄南北線に乗って、終点の真駒内からバスで15分。なかなかの距離です。
よく考えたら、「金」から「銀」だね。

長くなったので、つづく。

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