【続いてる写経 925日め】〜数字は存在するのでしょうか❓
『数字であそぼ』1巻のほうに、夏の実習旅行で怪談する話が出てきます。
数学科の教授と、数学が得意な女子、それに主人公とその親友。
なので全然フツーの恐怖ではなく、
・「フェルマーの最終定理」をハナ差で先に証明されてしまった
とか、素人には全く理解できないネタが出てきます。
ちなみに「フェルマーの最終定理」というのは、
前半何のことやらわかりませんが、要は300年以上解けなかった難問題がありまして、それがついに証明されたって話からきている怪談なのです。
他には、
・「不完全性定理」(詳しい説明はリンクにて)
全く読んでもようわからん…。
そして主人公・横辺くんのお友達、北方くんが言い出したことに、ワタシはハッとなりました。
「数って本当に存在するのかなあ…って」
この命題は数学をやる人にとってタブーらしく、そのあと教授に
「いけないよ、北方くん そこに触れてはいけない」と、たしなめられるのでした。
そんなこと今まで一度も考えたことありませんでした…。
確かにその通り。
前回の実数の話がいい例で、無理数という円周率のような無限小数も、存在しているものとして扱っているわけです。
誰も全部その少数点以下全てを知っているわけでもないのに、「存在」している。
算数程度のレベルであれば、数は数えられるものは目に見えるから、「存在している」感じがしていました。
が、円周率の概念は「約3.14」。だいたいの数字で成立しているのです。
「存在しているかもしれない」レベルの数字が、世の中を形成しているのです…。
数学って数を用いたフィクション作品というか、数字という記号を用いて空想を描いているような感じなのですね。
自分にとって、この命題衝撃でした。
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