見出し画像

【続いてる写経 925日め】〜数字は存在するのでしょうか❓

『数字であそぼ』1巻のほうに、夏の実習旅行で怪談する話が出てきます。
数学科の教授と、数学が得意な女子、それに主人公とその親友。
なので全然フツーの恐怖ではなく、

「フェルマーの最終定理」をハナ差で先に証明されてしまった

とか、素人には全く理解できないネタが出てきます。

ちなみに「フェルマーの最終定理」というのは、

17世紀、フランスの数学者フェルマー(P.Fermat)は、nを3以上の自然数とする時、不定方程式x^n+y^n=z^nはxyz≠0となる整数解をもたないであろうと予想した。(中略)
彼自身、無限降下法という論法を用いて、n=4の場合に証明したが、一般のnに対しては証明できていなかったといわれている。実際、多くの数学者の努力にもかかわらず300年以上の間、一般のnに対する解法を見つけることができなかったが、1994年、ワイルズ(A.Wiles)は、テイラー(R.L.Taylor)の協力を得てこの予想を証明した。

https://kotobank.jp/word/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%AE%9A%E7%90%86-185289

前半何のことやらわかりませんが、要は300年以上解けなかった難問題がありまして、それがついに証明されたって話からきている怪談なのです。

他には、
・「不完全性定理」(詳しい説明はリンクにて)
全く読んでもようわからん…。

そして主人公・横辺くんのお友達、北方くんが言い出したことに、ワタシはハッとなりました。

「数って本当に存在するのかなあ…って」

この命題は数学をやる人にとってタブーらしく、そのあと教授に
「いけないよ、北方くん そこに触れてはいけない」と、たしなめられるのでした。

そんなこと今まで一度も考えたことありませんでした…。
確かにその通り。
前回の実数の話がいい例で、無理数という円周率のような無限小数も、存在しているものとして扱っているわけです。
誰も全部その少数点以下全てを知っているわけでもないのに、「存在」している。

算数程度のレベルであれば、数は数えられるものは目に見えるから、「存在している」感じがしていました。
が、円周率の概念は「約3.14」。だいたいの数字で成立しているのです。

「存在しているかもしれない」レベルの数字が、世の中を形成しているのです…。

数学って数を用いたフィクション作品というか、数字という記号を用いて空想を描いているような感じなのですね。

自分にとって、この命題衝撃でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?