カレーたまご

ノスタルジーとリリカルな物語をめぐって。 http://coolmactatuki.h…

カレーたまご

ノスタルジーとリリカルな物語をめぐって。 http://coolmactatuki.hatenablog.com/

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ノベル『雑記メモ』3

 ノベル『雑記メモ』3  ふと思うのだけれど、他人の小説を読んでいると独特な言い回しや考え方のようなものに影響されてしまう。過度な感情移入や作中人物に憑依されて虚構世界をリアルに追体験もしくは共生してしまうからか。  例えば村上春樹の小説を読み返しているのだが『ねじまき鳥クロニクル』は実に楽しい。時代は1984年夏。小説の時代背景はすごく重要だ。春樹の独特な孤独ワールド。井戸の中で内側の壁に囚われて無意識の集合性を味わう。意識の階層を地下にその奥底に設定位相するアイデアは

    • ラーメンアクション07

      xの告知によれば「今日は丹波黒どりのうす口醤油ラーメンです」明日のイベントに向けた前段仕込みのようね。 麺大盛り120円ぷらす特別ラーメンは1400円‼️ 熱々スープ。透明感のあるしょっぱさ来ます。薄口というけれどうまい。前の二人は「松茸ごはん」頼んでいたね。家系みたくご飯と食べるとまた違うんかな。こっちはラーメンとご飯はあんまし興味なく麺大盛りでよかよ。 まだまだ暑い。35℃すごいな。ふと塩ラーメンぽかった。 美味しいラーメン食べたあとは一句興じますか。 あでやか

      • 2024.9.16月曜。

        Legare@東中野へ行く。初入店。コスパよいね。三連休もあっけなく終わってしまうな。

        • ノベル『雑記メモ』2

           雑記メモ2  次々湧き上がる想念のとめどなき足掻き。まるで辻堂のような心ぼそい雨宿りの吹き晒しの屋根付き東屋でしばし思念するような儚さ。楽しさ。小説の端緒。物語の胎動。リフを思いつくような自由さ。  辻堂とな。江戸時代の旧街道、備後福山の街道沿い。福山初代藩主水野勝成の命令で建造された。青年時代を諸国漫遊の放浪旅を幾度となく行った異端の戦国武将である。旅人の難儀をなくそうと。旅を快適にするには。雨露をしのぐ凌げる避難場所が必要だ。封建世襲の血腥いフレームから出奔した若き勝

        ノベル『雑記メモ』3

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        • 短編ノベル達の城
          11本
        • note日記その他
          12本
        • ノベル『鱸』
          8本
        • ノスタルジーな写真集4
          171本
        • ノスタルジーな写真集3
          100本
        • ノスタルジーな写真集2
          100本

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          ノベル『銭湯ガール』

           ルナちゃんは今日も銭湯へいく。身も心も清めようと。若干最早の二十五歳。北海道は札幌出身。趣味はコスプレとカメラ撮影と銭湯と湯上がりバル。人間観察も趣味といえば趣味。そうね女優の黒木華に似ている。京都に凄く憧れがある。同じ京都出身の吉岡里帆も元アナウンサーの田中みな実も好きじゃない。男に媚びを売るあざとい女は反感どころか敵意しかない。やっぱり平陸奥・・。媚びているようで全然媚びない。文学と漫画をこよなく愛するナイスバディの彼女、しかもポルノも辞さない肉弾肉厚のあっぱれ女子。最

          ノベル『銭湯ガール』

          ノベル『うぐいす島』

          「すみません」 「何?」 「二人乗り往復券と間違えたんですよ」 「一人分、返金ね」  若い女が差し出す。彼女の硬貨には新たな元号は刻まれていない。まだ元年も最初の月だから。爽やかな香水が発汗滲んで香ばしい。麝香の蠱惑もほんのりと。愛の換金、その対価や如何に。  女は戸惑う。わたしが返金するなんて。やっぱり、わたしって、返金女じゃないの?返却、返品・・。  女はアンニュイな眼差しで男を見詰めた。都会から持ち帰ったあざとい小さな頬笑み。冷静さを取り繕う。媚びるわけでもない。

          ノベル『うぐいす島』

          スープカレーの宴

          新宿のサブナードは冷房も効いていていいですね。土鍋カレーぼんたでスープカレー食べました。ぼんたはいろんなお店があってラーメンもあるしおにぎりが売りの多店舗展開してます。 特に今回よかったのは唐揚げがすごくおいしかったです。カレーはどろっとした濃厚系がすきですがライス抜きだったので熱いスープをヒーヒー味わいました。

          スープカレーの宴

          ノベル『雑記メモ』1

           いろいろ楽しい。新たな文芸機運が高まってゲキおもしろのミステリーを考える。小説は現実のさまざまな事象から芽生える。  夏真っ盛りなのにローカルなマウントが話題を呼んだ。老練ロッカー世良政則とすでにベテランの奥田民生。彼らは同じ広島県人なのだが広島市内出身の民生が県東部・岡山県境の福山出身である大先輩の世良政則を「世良さんは同じ広島とは言えません」的な笠岡の隣ですからむしろ・・。  広島県以外の連中からすれば田舎もん同士のクソ呆れたうんこ話でしかない。広島市内だから本物の

          ノベル『雑記メモ』1

          2024.9.15日曜

          ラ・パンダ・ジャッラへようこそ。 早い時間の空隙の予感。飲食店にはなるべく早めに出かける。開店即入店がいい。それは俳優角野卓造さんも推奨する余裕ある飲食店の味わい方だ。店内が徐々に満席になっていく。今宵が盛り上がる。そんな頃合いに早々と退出するのが粋なのかも知れない。 駅前の家系ラーメンが消えた。「極家」最近、ラーメンアクションを始めたのだけれど。ラーメン流派って馴染めない。ラーメンほど庶民に沿った食べ物なのに店内では異様な緊迫があって間違えるとどやされるみたいな客商売っ

          日々徒然

          最近、はてなブログから本格的にnoteへ移ってみようかなと思うあれこれ。 日記を綴って幾星霜だけど。毎日日付の入った文章を書き続けることは人生そのものだと思う。理想は永井荷風「断腸亭日乗」かな。荷風は鉛筆で書いて万年筆で推敲して毛筆で清書したそうな。時代考証の文献にもなる名文だ。その昔、毎日新聞が今以上に栄えていたころ「一億人の昭和史」をシリーズ刊行した。私が現代史を好きになった契機はこの膨大な史料によること大だ。立花隆の「天皇と東大」も凄い書籍だけど現代史を学ぶ意義は今の

          ラーメンアクション06

          余韻を楽しむラーメン。担々麺の激辛でもいい。今日は午後1時から日本酒を美味しい会席料理のコラボで堪能してやはり日中の飲食酒飲はリズムを乱すわけで。晩御飯がイレギュラーになってしまう。 そこでレッツゴーしたのが。このお店。 かつてSMAPリーダーだった中居くんがロケでやって来た中華屋さんだ。 ちょっぴり時間がかかったけれど。丁寧な調理によって激辛の機運も急上昇。久々の厳しき辛さに悶絶しながらも決して箸は止まらない。麺はちぢれて短いけどまるで家系麺のような酒井製麺の如きあれな

          ラーメンアクション06

          ラーメンアクション05

          もう九月ね。早い。光陰矢の如し。人生は人間万事塞翁が馬‼️一寸先は闇ならば早いもんがち。 定刻5時。山手通りをテクテク歩く。丁度暖簾をはめ込む花木店主が見えた。あたりをきょろり。待ち人ゼロ。そしてこのわたくしが堂々入店す。 わかってます。この特製ラーメンが我がデフォです。しかも麺大盛りそして味玉追加です。今日は秋刀魚香味油があったけどコールせず。鶏油はデフォで問題なし。 会社員の方があとから入店。仕事を終えての極上タイムでしょうか。一週間の区切りをこのお店の美味しいラーメン

          ラーメンアクション05

          ノベル『面喰いだから』

           「好きじゃぁ好きじゃぁ。津島が好きなんじゃぁー」    私はよく思い出す。年に何回なんてもんじゃぁない。何十回も。  中学二年の二学期だった。毎年教育実習があって母校に戻って教職の仕上げを卒業生の先生のたまごが行う。音楽教室ではロングヘアの実習生がピアノを弾いていた。  音大生・・中学校の音楽の教師になろうという。専攻はクラリネットか声楽かフルートだったのかもまさかアルトサックスだった?  万倉が突然ピアノの横に飛び出した。  津島が好きじゃ。津島が好きじゃ。もどかしげな叫

          ノベル『面喰いだから』

          ラーメンアクション04

          台風が消えたけどまだまだ。天候不順。窓ガラスがいたるところ曇っている。蒸し暑い。そんな金曜の夜はらーめんでしょ。今でしょいま。Now! ということで覆めん花木へ向かう。山手通りまっすぐ。 明日で八月も最終日。もう晩夏。 風止んで ラーメンすすれば うれいなし 吟じてもいい。

          ラーメンアクション04

          ラーメンアクション03

          さて第三弾は煮干し中華そばの名店だ。中華そば児ノ木。開店当初に数回訪れていた。燕三条のラーメンというイメージが強かった。昼夜の営業がいきなりお昼だけになってそれから突如、行列が出来た。週末はいつも行列ができている。そして週休2日。月曜と金曜は定休日。キャッシュレス決済を導入済み。なれないから手間取るね。pasmoでさっつ。ラーメン店これ普及加速してほしい。釣り銭ストレスゼロがいい。 お目当ての純煮干し特製と和え玉160グラム。3人体制。開店前で外で10分ほど待った。村上春樹

          ラーメンアクション03

          ノベル『銀座でお寿司を』

           やっと秋雨前線も谷間。東京丸の内で酷い仕打ち。「満席」入店拒否された。でもアサミさん曰く「あんたの服がダメだから入店拒否されたのよ」  達はTシャツに短パンだった。 「歩いて銀座へ行こう。マー君の寿司屋へレッツゴー」 「いいね。お寿司」 「満席だから服が違うから」と断らない。誰でもオッケイ。寿司は待っていれば空く。回転が速い。カウンターがいい。テーブルはつまらない。寿司職人のもてなしを受けられないからだ。鯔背な粋な寿司職人。磨き上げた握り寿司のパフォーマンスを目の前で

          ノベル『銀座でお寿司を』