自己肯定感は筋肉じゃない

たまに?しょっちゅう?どっちかはわからないけど、自己肯定感が下がるような出来事が起きる。人それぞれ自己肯定感が下がる理由は色々とあると思う。
作った資料をみた上司に「それもうこっちで引き取るから」と言われたとか、自分が華金に予定がない時に友達のストーリーがめちゃくちゃ盛り上がってるとか。こうやって文字にしてみると、めちゃくちゃ些細で、人って案外簡単に自分を肯定できなくなるんだなと思う。

わたしの自己肯定感が下がるときは、ほとんどが男性からの評価だなと思う。それもマッチングアプリで知り合った、全く関係のない男性からの評価。

そんなもの気にする必要はないことはわかっているのだけど、マッチングアプリにいる男性って(女性もそうかもしれないけど)対人間のコミュニケーションとったことない?と思うほど、簡単に人を傷つける。
マッチを解除する間際に、捨て台詞みたいにブス!って送ってきたり、勝手にジャッジして「エロそうw」とか言ってきたり。

そういう人に出会うと、見知らぬ人相手だからって好き勝手言って人を傷つけるような人、わたしの周りにはいなかったよなーと思う。
そういう面は、自分は友達として接してるから見えないのかなとも思ったけど、少なくとも意図的に人を傷つけてやろうとか、なにか傷跡を残してやろうみたいな、凶悪な人間性の人は周りにはいない。なのにマッチングアプリの男性にはそういう人間が多すぎる。

マッチングアプリの男性から嫌なことを言われるたびに、心は少しずつすり減って、本当にもう地の底を這うような気分になるときがある。
それでも数日すると、嫌なことの輪郭はぼやけてきて、なんとなく心は回復した気がするのだけど、実は満タンまでは回復していないことに最近気がついた。それどころか、iPhoneの充電の最大容量みたいに、少しずつ満タンの基準が下がっていってると思う。
筋肉と違って、心は痛めつけられて強くなることはなく、強くなったように他人からは見えても、少しずつ摩耗している。
そして、何かの拍子にふと傷つけられたことを思い出したりして、またそれで傷付く無限ループ。


最近、自己肯定感ってどうやってつけるんですか?みたいな質問をよく見かける。それだけみんな自分に自信が持てていないということ。なんでなんだろうね。
その質問に対して、自分で立てた目標をクリアして自分に自信をつけてあげることが大事と色んな人いう。
そんなのやってるよ。仕事だって頑張って稼いでるし、家族とは仲良くてなんでも相談する。愚痴を聞いてくれる友達も、真面目なことを相談できる友達も、一緒にふざけられる友達もいる。なのに、見知らぬ男性だけがわたしを傷つける。

『サプリ』でも、田中ミズホが言ってる。「仕事も、オシャレも、趣味も、美味しいお店も知ってるし、株から遊びも経験も。なのに、恋愛だけが私たちを傷つける。」って。
わたしを傷つける見知らぬ人たちと、ミズホのいう恋愛は全然違うものだけど、それだけがわたしを傷つけるというのは、まさにその通り。

見知らぬ誰かに何かを言われたりするような外的要因ごときでは傷つくことのない、揺らぐことのない自信が欲しいし、自分を肯定したいと思う。
でも、いくら自己肯定をして、自分で自分のこと好きでも、面と向かって敵意を見せられて、それを無視できるほどわたしは強くない。

だから、自己肯定感が上がらないなら、下げなければいい。わたしの自己肯定感を下げるような人とは、そもそも関わらなければいい。
そんなしょうもない人しかこの世にいないわけじゃないし。
マッチングアプリをやってると、そんなしょうもない人しかいないように見えるけれど、絶対に違うと思いながら、マッチングアプリを消した。

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