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花屋童貞によるセンス抜群のブーケはカレー作りの賜物だった #15

実家の玄関にいつも花が飾ってあったように、自宅にも花を飾っておきたいと思うものの、私はブーケ用に花を選ぶのが苦手である。

 まとまらない。 色がちぐはぐ。 こうじゃない、こっちかも、、 と選んでいる間に、さらに思考が散らかっていき、最終的に残念な花束になる。
美大にも行っていたし、いけばなの先生の資格も持っているのに、なぜか絶望的に選ぶセンスがない。なんでなの??


ーふと、夫に選ばせてみよう。と思った。


夫は花を買うのを嫌がる昭和な男なので、今までの人生で一度も花を買ったことがない、そんな男が選ぶ花束はどれだけ不格好になるのか。


私と同じダサセンスであって欲しい…!!!


と祈らずにはいられない。


私の誕生日に「花をプレゼントして欲しい」とリクエストしてみた。
花屋に入るのも嫌がるような夫なので、最初は渋っていたが、ここでオフィスのリノベでも助けてくれた〆切の妖精 柳下さんが救いの手を…!

わざわざ私の誕生日に素敵なフラワーアレンジメントと花瓶を持ってきてくれたのである。超多忙なのに優しすぎる!!モテるはずだよね、このマメさ。しかも花瓶もKINTO。センスの塊だよ。

そんな柳下さんに触発されたのか、夫は花を買うことを決意してくれたのだ。やった!
苦心して花を選ぶところを見学してやろうと思ったら、一人で選ぶと言われてしまったので、しかたなく自宅で待つことに。


小一時間後、

夫が買ってきた花束は

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めちゃバランス整ってる…!!!!


え?嘘?

絶対ダサセンス爆発すると思ったのに…!!


花屋童貞とは思えない花選びのセンスに驚いた。
花は同系色でまとめて、淡いピンクから白のグラデーション。八重花びらのトルコキキョウの華やかさと、シンプルな花びらのラナンキュラスを合わせて、メインは内側は淡いピンク、外側の花びらはグリーンのバラ。花がラブリーなので、シンプルな葉つきのユーカリを選ぶあたりも素晴らしい。

花を買ったことない男性はうっかり霞草と派手な色の花を合わせがちなのに、、夫をさらに惚れ直した39歳の誕生日。


夫曰く、花選びはカレーのスパイス選びと似てるらしい。

メインのスパイス(=バラ)を決めたら、メインを邪魔しないように素材を引き立てるスパイス(=トルコキキョウ、ラナンキュラス、ユーカリ)を足していく。
ただし、スパイスは足しすぎると味がぼやけてしまうので欲張っていろんなスパイスを入れすぎないようにすること。

このロジックは汎用性が高くて、ファッション・料理・華道・企画書などなんにでも当てはめることができるので、カレーを食べて作り続けている夫のセンスはどんどん磨かれていたようだ。

カレー、、すごい。
私もカレー作るようになったら、うまく花選びができるようになるのだろうか。。

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