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【白井未衣子とロボットの日常】6・暴露の日《6》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。


『隊長、こちらが最新の、地球産ロボのパイロットのデータです。』
「ご苦労。」
『かなり踏み込んだ情報がありますけど、大丈夫でしょうか?』
「構わんさ。HRだろうがそうじゃなかろうが、中に生物が潜む。生物の核心をつくには、些細な情報も必要だ。」
『やはり隊長はすごいです。』

銀色の光沢を持つ大型宇宙船[スイルシルバー]。
天王星圏スイルのHRで[宇宙犯罪者]のマルロ・ヒーストンが乗っている船だ。
マルロは今の通信を、彼にあてがわれた個室で聞いていた。
下手に情報を拡散するのを防ぐ目的でだ。
部下の[ヒーストン]の隊員達に流すのは、必要な情報のみ。

「パイロットは3人。子供で学生とはな…舐められたものだ。」
『ニシアは奴が倒しましたが…。』
「小魚の解析データに地球産のマシンらしき物があった。全ステージで出撃しているのは間違いない。」
マルロは小魚の残骸の破片を摘みながら通信相手に話した。

「猿とヒスロ戦では大活躍だった。」
『ヒスロ・インフィ戦には同意しますが…あの猿は…』
「やられそうな距離まで近づき、手まで伸ばした。
根性ある奴だ。その根性をへし折ってやりたい。絶望を見せたい。その隙に我々が勝利をする。」
そうすれば我々の天下だ、ハハハ。
とマルロは笑った。
通信相手以外に声を聞いていなかった。

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