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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】2・更改の日《16》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

時間が経ち、武人不在の臨時ミーティングが開始された。

「全スタッフ諸君。忙しい中、ミーティングの開催に快諾した事に感謝する。」
宗太郎が統制制御室のど真ん中で言った。
「そして、黒川武人の拉致について、誠に残念な結果となってしまった。」
この発言で、俯いた者がちらほらいた。
握り拳を作っている者も存在した。
笑いの表情を見せている人間などいなかった。

宗太郎は進言を続けた。
「黒川はいない。もはや帰還も果たせない可能性も出てきただろう。だが、我々[ラストコア]は諦めてはいけない。
私は黒川失踪後、ディム・カミング元中将と密談を交わした。」

中将が!?周りが騒然とした。
名前を聞いただけで驚いた者もいれば、知らないので近くの人間に聞いた者もいた。
「静かにしろ!」
宗太郎の隣に立つジェームズが黙らせた。
「中将は今は隠居の身だ。表舞台では活躍していない。
だが、我々にヒントを与えて下さった。」

アレックス、と宗太郎は名指しした。
呼ばれた本人は統制制御室にはおらず、自分の研究室のイスに座っていた。
もたれかかる姿がモニター画面に映し出されている。
アレックスはわかったと返事し、自分の側にあったキーボードとマウスに触れた。
マウスを動かすと、統制制御室の様子が変わった。

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明日もお楽しみに!

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