【白井未衣子とロボットの日常】2・復讐の日《1》 カレーポーク 2023年7月21日 08:36 ※予告なく変更のおそれがあります。※設定上、残酷な描写があります。太陽系。多くの星々が太陽の周りに散らばった宇宙。1隻の宇宙船が、地球を目指してまっすぐに移動していた。特殊な文字で[フレアランス5]と船の側面に描かれていた。船内の最上階・コントロールルームには船を操縦する乗組員達以外にも存在した。藍色の髪の男が立っていた。戦闘などの緊急事態ではないので、何も指揮するものはないのだが。星々の光だけが照らす静かな宇宙を眺めていた。緑色の髪の女が、2人分の飲料を持って彼に近づいた。「まだ時間はかかるから、席についた方がいいよ?」女は飲料を渡した。「いや、なかなか落ち着かなくてな…。」「焦りは禁物よ?土星圏から地球までは早くて2週間(地球時間換算)だから、休める時に休まないと。」「…。」「悩んでるの?」「サレンのせいではない。どのみち、私は決着をつけなくてはならないんだ。」男は飲料を一口飲んだ。再び船の窓から、宇宙を眺めた。「父上が渋るのはよくわかる。私はこれから悪の血に染まるだろう。」「リュートにはあの人と因縁関係があるんでしょ?利害関係がはっきりしてるなら、悪の血に染まったと言えないわ。」「だが星の民が納得するのか…。」「今更何言ってるの?王の力もあるし、あなたはやり返す側よ。みんなも納得してくれると思うわ。」「…。」「第一、あなたに拾われた私が納得しているんだから。リュート、あなたの味方はいるわ。」「すまない、余計な事を考えてしまった。」男・リュートに笑みが戻った。「やっぱり、少し休む。」「わかったわ。地球に降下する時に呼ぶね。」「ああ。」リュートは自動ドアを開き、コントロールルームを後にした。出入り口とエレベーターは直結している構造だった。(奴はこの手で…死んだ同郷達が報われない。)リュートは飲料を強く握った。 ダウンロード copy #つぶやき #妄想 #まとめ #創作1 #ミコロボ この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート