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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】1・捕囚の日《4》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

★★★
【ホルプレス】の襲撃から翌朝。武人はアレックスの研究室にいた。
何となく様子を見に来る時にふらっと立ち寄る事もあるが。
今回の武人は用事があって来た。
アレックスは冷蔵庫からお茶を取り出して、コップに注いだ。
自分と武人の2人分。残ったお茶は冷蔵庫に戻した。
アレックスはトレーの上のお茶を、来客用のテーブルまで運んだ。

「久しぶりに汗かいたわ。ここ最近、まともな運動してへんからな。」
「10日程前にもお前は動いていただろう。」
「それも含めてな。」

武人の最初の発言を、アレックスは用事前の軽い挨拶だと見抜いていた。
「一応、激動の10日間をお前は追っていたんだ。何か思う事はあるんだろう?」
アレックスが伺うように武人を見ると、来客用のソファーに腰掛けている武人は本題に移ろう、と思った。

「戦力の補強、は言わずもがなやな。訓練は…ほんまやったら[ラストコア]に滞在して欲しいんやけど。」
「3ヵ月の短期間だし、2人は義務教育を受けている身だ。多少の通学は必要だ。」
「大人がよかったんか?」
「あの状況下なら仕方ないだろうし、お前の決定でもあるからな。」

アレックスはソファーに座り、お茶を啜った。
「用件はそれだけじゃないだろう。暇つぶしだったら追い出すぞ?」

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明日もお楽しみに!

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