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【白井未衣子とロボットの日常】1・正夢の日 《7》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

敵のロボットは全部で6体と、シャトルのレーダー反応にあった。
外に出た武人が、シャトルの周りの敵を全て瞬殺。
武人はジェット噴射機を使用せず、ロボの肩とシャトルを踏み台にして行き来し、手持ちの銃でロボの中心部を打ち抜いた。
武人は確実に『心臓』部分をぶち抜いていた。
高い命中率を誇る彼のおかげで、ぶち抜かれたロボは次々と爆発し、残骸は燃えて地上に落ちていく。
残ったAIが残骸を回収し、地上落下の被害を最小限に努めた。
武人はシャトルの真上。
アレックスのいる操縦席を覗いた。
「よお。終わったで。」
「無茶をするな!そのまま落下したらどうするんだ!」
「むしろ変身してデカくなるより、身体はマシやろ?」
「確かに負担は大きいが…。お前はうまくかわせるとは思ったが、万が一の場合を考えると心臓に悪いぞ。」
「アレックスは心配症やもんな。」

武人は今にも不安定な足場にいるのにも関わらず、アレックスと他愛ない会話を交わした。
「敵はまだ残ってないな?」
「シャトルの周りはもういないが…!?」
アレックスの表情が一変した。
「どうした?」
「くそ…逃げたな、1匹。」
「何!?」
シャトルのレーダー反応によると、敵のロボは全部で6体発見されている。
武人が倒したロボの数は全部で5体だった。
アレックスの推測では…残り1体は逃亡、という状況になる。
上空周りを見渡す武人だが、ロボらしき影は何一つなかった。ならば…。
「下に降りたな。」
「そんな…被害状況を…」
「俺が降りる。耳は付けてるから指示あるんやったら怒鳴ってくれ。」
「ま、待て!先に場所を…」
アレックスが言い切る前に、武人はシャトルから降りて…地上へ落下した。
武人の身体構造を知るアレックスは死にやしないと思いつつ、消えた男を心配した。

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