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【白井未衣子とロボットの日常】12・潜入の日《7》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。


「【パスティーユ】、飛びました。」
「よし。主力はほとんど出たな。」

アレックスと白井3兄妹が乗る宇宙船とは別の船には、宗太郎と他スタッフのみが乗る船があった。
名前は[天海号]。
[ラストコア]本部の地上部が遊園地として稼働する予定だった名残で、名前の一部が使われた。
メイン制御室であるブリッジで、宗太郎はオペレーターから状況を受け取っていた。
彼は今、総指揮官としての立場に立っている。
戦況を把握し、味方の部隊に命令を下さないといけない。

敵のクーランの勢力にも違う動きが。
ビームの猛威に隠れて、黒っぽいロボが多数出撃した。
【ブラッドガンナー】に似たロボの集団だが、サイズ的に見ると…小ぶりなロボ達だった。
火星圏タレスの出港口らしき入り口から出てきたロボ達であり、拡大映像でしか確認できなかったが。

「クーランという奴が関わっているとすれば、HRか…。」
「側近兵、残存兵は先に察知したようです。」
オペレーターの報告どおり、ブリッジの前面モニターにはリュートの側近兵のロボとビウス残存兵のHRが駆けつける姿が確認された。
[ラストコア]側では貴重な、宇宙戦に慣れている連中。
こちらは個別に指揮を執るリュートに任せてもよかった。

問題は、地球人側の戦力であった。

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