【日記】ニョッキ幻想

ニョッキ、食べたことあるだろうか。
ニョッキは潰したジャガイモをコネコネして丸めて煮て、パスタみたいにソースを絡めて食べるイタリア料理の1つである。

ここ最近、ふとした瞬間に「ニョッキ食べたいな」と思うことがあった。
そこで、このゴールデンウィークにかこつけて、某有名輸入食品店でパック詰めにされたニョッキと、パスタソースで良くないかと思いつつも折角なのでニョッキソースも買い、自宅で食べることにした。

ニョッキの入ったパックを開けた時点で「こんなんだったかな?」と思った。しかしパスタだって茹でる前後は違う。そう言うモノなのかも。
ニョッキソース、思ったより少ないというか、『纏わせる系』ソース何だなと感じた。

結論から言うと、私の思い描いていたニョッキとなんか違った。

実は以前食べたニョッキは、イタリアのレストランで食べたニョッキだったのだ。
そのイメージが強く、今回もそれを求めていた。

今回食べたものは、ムチムチと言うよりはブニ、ぐちゅ、といった食感で、口当たりがザラついていた。
ソースは、もう少しさらさらで量が多いものが良かったので、やっぱり自分で作れば良かったなと反省。
やはり明確に求める味がある場合、自分で作るべきだった。

この悲しみを母に伝えたところ、今回のニョッキは、いわゆる粉末のポテトを練った製品で、レストランのニョッキはポテトをマッシュして作った物なのでは無いかと言うことだった。
確かにパッケージにそんな記載があった気がするし、実際粉っぽい舌触りだった。なるほどね!

折角ニョッキを手に入れたのに、私のニョッキ欲は不完全燃焼の亡霊となってしまった。
そこで私は無念を晴らすため、ニョッキが美味しいイタリアン料理店を検索した。
紹介されていた店の1つに、見覚えのある店名があった。
店舗外観も見覚えがある。

つい数ヶ月前に、会社の食事会で行ったトラットリアだった。
ピザ窯があり、ピザが美味しいその店の裏メニューとしてニョッキがあるらしい。
なんというニアミス。

でも良いことを知った。
ニョッキは店で食べた方が美味しい。

ニョッキが美味しい店は他にもあることを知れたし、ニョッキの亡霊は一旦墓にお帰り頂くことが出来た。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?