見出し画像

ベルギー帰化コース

Integrationとは、帰化のこと。
そういうものがあると大学から来て以来、気になっていた。


申し込み

"Free Dutch course"と書いてあって申し込むと、それはintegration courseだった。Integrationとは、いわゆる帰化のことで、私たち留学生は必須ではないのだが、"partnerが仕事をゲットして一緒に引っ越してきた"とか、いわゆる難民となると、必須のもので、ベルギーの価値観や制度を学ぶというもの。移民…というかEU内では移動も自由なので、こういうsystemが必要なのだろうと思う。日本に同じものはないと思う。

French-speaking agencyもあるけれど、私が見つけたのはオランダ語側の大学であり、French classはすでに取っていて、取るならDutch classがいいなあ…と思っていたのでこちらに申し込んだ。メールして、appointmentに行くと、そこはとんでもなく素敵な建物だった。Staffは笑わないのだが(Flemish cultureなるもの)、親切で、online courseに申し込んだ。

Counselor

始まる前に、counselorとonlineで話した。微笑みが時々出る、素敵な人だった。Integration courseを取っている40人のうち半分はこのcounselorが受け持っているそうだ。
Self-studyはBrussel初だが、Flandersでやったことのある先生がやるので心配はいらないとのこと。そして、integrationというからには、言語や勉強だけでなく、趣味ができる場所を探す手伝いをしてくれたりもするらしい。

「友達はできた?Belgiumのこと、少しはわかったかしら?」

ということで、何を勉強していて、housematesがいて、Musicalもやっていて、と話す。
私がBrusselsで発見して不思議に思っていたMunt Puntというのが、とてもいい場所だったらしい。カードを作ればcommunity centerも安く使えて、cooking classに行ったり、人と会うこともできるらしい。Buddy systemもあるし、Dutchを話す機会もあるらしい。

「BrusselsにもDutch speakersはたくさんいるんだけど、最初はFrenchで話してくるの。見えづらいけれど、Dutchでもいろんな機会があるのよ。」

Programは数か月で終わるけれど、卒業したあとには、business Dutchを教えてくれる学校やら、ハローワーク的なところの案内もしてくれるそう。
ところで、study space探してるんですけれど?と聞いてみると、
「Covidのときにね、cafeを占領して仕事する人が増えちゃったから、no laptop policyなところもできちゃったのよ」とのこと。そう言われると納得である。

ベルギーの価値観

始まりには、必須ではないもののonline sessionがあり、良い先生の印象だった。私はmusicalがあったので、30分だけ出てrehearsalに行った。そこから毎週いわゆる課題が出るようになったのだが、大した量ではなかった。動画を見て、なんか答える、で1時間もかからない。

最初のテーマはといえば、制度やらなんやらよりも、「余暇」だった。余暇はとっても重要で、子供が多いといろんなものが割引になるとか、趣味のgroupsを探そう、なんてのが出てくる。低所得でも余暇は権利なんだそうだ。
こういう価値観なのだろう。そういえば、子供がいない人は肩身狭いんじゃないかと思うくらいに子供は多いし、Musicalは大学を卒業してからも続けられる。卒業した人たちがやっているchoirなんかのgroupもある。納得である。

学んだこと

そうして、low keyに、ベルギーの制度や価値観について学んでいくことになった。
いわゆる保育園は2.5歳から。Primary schoolは5歳、Secondaryは11歳。
その次は生涯学習、そしてSolidarityだった。税金は60%くらいで、とんでも高い。
Genderもあって、↓の動画を見た。私は日本の大学に行っていないので、こういう教育が日本で行われているのかどうかすらわからない。

そしてfamilyで、いろんなfamilyがある、ということを習う。ここでオランダ語のAsexual resourceも見つけて仰天した。

教育については、費用サポートが手厚く、費用以外にも、相談できるところがたくさんあった。Multilingualに育てることにはbenefitsしかないし、親の母語で育てるべきなんだそうだ。私は親じゃないけど、こういうの、日本ではcomprehensiveに教えてもらえるんだろうか?

仕事については、派遣でも、正社員と同じbenefitsらしい。
Healthもあった。こういうの、大人としてちゃんと(というか)改めてさらっと学べるって良い。

健康と環境のために、plant-based dietにしましょう!やら、"Exercises only have benefits"なんてものもあった。
オランダ語がわからない段階で取ったので、組織名はかなり混乱したのだが、楽しく学ぶことができた。

ベルギーは連邦制で仕組みがややこしく、regions, communities, parliamentsがある。それにEUが乗っかっているので、非常にややこしい。
地名もLimburgってめっちゃ聞くよなあ、と思っていたら、これはstateだった。Antwerpのように、state/cityが同じ名前のこともある。East Flandersと言いながら、全然場所ちゃうやん、と思っていたら、これはベルギーがオランダの一部だったときからの地名だったことが判明した。

ちなみに、選挙には行かないと罰金だそう。

Test

Integration courseであるからして、最後にはテストがあった。
"私の意見だけど、難しくはないよ"と何人も言われた。そのとおり難しくなく、15分くらいで終わった。笑

まとめ

Integration courseをやっている、と言うと、じゃあstayするつもりなの?と聞かれる。当時はそのつもりはなかったのだが、卒業後1年は残れるし、残りたいと思ったときのためにね、ということである。
やってみると、価値観の違いがわかり、とてもおもしろかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?