見出し画像

プログラム、良くない

Cohortもさながら、program自体も、質が低かった。


クラスが大きすぎる

私が第一希望だったprogramは、2年間/4 semestersを4か所別の場所で過ごすというもので、この子たちが最初はclassmatesとしてぶるぶるにいた。
それが40人以上。Cohortも30人はいるし、Erasmusやら何やらを合わせると、クラスの人数は80-90人くらいだった。

…でかすぎる。

アメリカのMasterは20人超だった。Community collegeだって規模は一緒だった。こんなに大きいのって、大学の101とか、introductoryなクラスだけだった。

Fallはcore coursesばかりだったから、疲れた。うるさくて、私はとても落ち着かなかった。第一希望の人たちは、どこに行ってもこうしてすでにいるclassに加わって、常に80人+で受けることになり、自分たちだけのclassはないのだろう。
この子たちと会えるのを楽しみにしていたのだが、話してみると、cohortより少しは賢いけれど、だからといって気の合う子が見つかったわけではなかった。五十歩百歩だった。

第一希望に受からなかったことは、当時も始まってからもショックだったけれど、こっちで良かったことも多々ある。今の家には住めなかったし、Musicalもできなかったし、UNにcontactのあるcute prof.と出会うこともなかったし、thesis advisorも違う人になっていた。
縁のある方(学校や会社)に行けばいいんだよ、というadviceは聞くが、それでもやはり第一希望のほうがいいだろう、違う人生があっただろうと思っていた。けれど、今回は、こっちでよかった、ということなのかもしれない。ちなみにprogramの満足度は第一希望の方が低い。期待外れだったこともあるだろうし、coursesも自由に選べないのだ。

Spring semesterになり(こっちではwinter semesterとも言うらしい?)、この人たちが去ったので、人数は30人くらいになった。今はelectivesを取っているので、cohortが半分、ほかのprogramの子が半分というかんじ。

スケジュールが悪い

スケジュールも、アメリカではクラスがM/W/FかT/Thで、長くても1時間半だった。週に何度も、短くあった。
こちらでは、すべて週に1回ずつしかなく、2-3時間だった。途中で休憩は取るものの、時間がめっちゃ長い。これが1日3つ入ると、その日は何もできない。勉強する時間も取れない。
加えて、あるときはdiscussion seminarで、またあるときはexcursionと、場所も時間もちょくちょく変わって落ち着かなかった。Schedulerも2大学別々で、checkするのも億劫だった。

知識が身に着かない

何より…textbooksがなかった。PDFをuploadしてくれるので、お金がかからないのはいいけれど、体系的に学べない。Journal articlesを読まされることが多いのだが、おい??と思うくらい批評が多く、つっこみどころ満載なのである。
こんな内容でいいのか?何も身につかないで?
考えさせる内容ではなかったし、何を教えたいのか?とProf.に聞いても、きっと考える力、とは言わないのだろうと思った。
いろんな見方があるなあ、難しい問題だなあ…と、唸らされないんだよね。

Class slidesはdownloadできたし、場合によってはclassが録画もされていたので、行く意味がなかった。これは私が言い始めたのではなく、"読んでるだけなら自分で読めばいいから行く必要がない"とまわりが言っていた。
プレゼンもディスカッションも超少ないし、しかも下手だった。人数が80+だからdiscussionも質問もしづらいというのに、office hoursもなかった。アメリカでは毎週office hourがあって、話に行くことができたのに。

成績はほとんどがfinalで、もう一つ何かあって決まる、という形式だったので、途中さぼっていてもなんとかなった。
なんとなく読んでfinalsを書いておけば、途中が抜けていても、passはできる。できなくてもresit/追試がある。競争社会じゃないので(と思う)、GPAに固執しておらず、passできればそれでいいらしい。甘いねえ…

ベルギーでprofessorになるのも、journalに出版するのも、簡単なんだろうなあ…と推測する。Evatuationもあってないようなものである。私は面倒だったのでやらなかった。Ratemyprofessorもない。

どうして社会主義なのか

アメリカと日本はある面では正反対の国だが、どちらもcapitalistではある。買って消費してなんぼ、である。お金はあったほうがいい、大きい家に住みたい、いいクルマに乗りたい、とみんな思っている。

私が通っている大学の主義でもあり、ベルギーの政治でもあり、EUの"理想の社会像"でもあると思うのだが、なんだかとても社会主義だった。習ったことにはすべて、"これはお金持ち向けであって、必要な人には届かない"というcritiqueがついてきた。ただ文句を言っているようにしか聞こえなかった。
こういうclassばかりで、テストでもこういうことを聞かれる。何を学んだのか?と言われれば、資本主義は悪いことを学びましたー、となる。そういう主義を唱えるprof.は、皆ずっとacademiaにいて、いわゆる外で働いた経験がなかった。
一意見に過ぎないのに、なぜこれを学ばなければならないのか?いろんな主張を学んで、自分で選んで考えさせるのが、教育の目的じゃないのか?

私は都市の勉強をしに来たのであって、貧困や格差や移民に興味があったわけではない。もちろんそういうものも都市にはあるけれど…地方公務員だった私としては、一生懸命仕事をしていたのに、何故こんなに悪者扱いされなければならないのか?と憤慨していた。
飽きる。そろそろ違うことを言え、解決方法を言え、自分は問題と関係ないという言い方をやめろ、と思っていた。そうして、耐えられなくなり、classに行くのはやめてしまった。

論文のトピックは選ぶもの!?

アメリカでは、internship or thesisということで、必須ではなかったこともあり、最後のsemesterにthesisを書いた。それまでは何の取り組みもなかった。

今のprogramでは、thesisは全員必須で、1年目からresearch methodsというclassがある。来年も、posterやら何やら、卒業・提出前に色々supportがある。
それは、いいと思う。問題はTopic選びで、なんとlistを渡されて、そこから選ぶ形式なのである。驚いたけれど、ほかのprogramでも同様で、"Ph.D studentsがめんどくさくてやりたくないものを、僕らがやっている"なんて言っていた。
…まじかよ。力入ってなさすぎだよ。

自分で考えてもいいのだけど、その場合はthesis advisorを探さなければならない。topicsから選ぶときも、advisorはつくけれど、advisorsが提案したものなので、まあ、詳しい人の支援を受けながら書ける、といえばそうだ。
ちなみに、1つ上の人たちのposter sessionに行ったというcohortは、
"They were so behind"
と言っていた。やっぱりね、どんだけ早く始めても、〆切ぎりぎりに仕上げることになるんですよ。。。

Feedback

私はcohortと合わなすぎてstudent representativeにならなかったが、なった人々と、2年生のrepresentativesとmanagementと年に何度か会って、programのfeedbackをしている。

Programにがっかりしたと感じているのは私だけではなく、2年生がたくさんfeedbackをしたので、curriculumが変わってきてはいる。とはいえ、評判が悪いクラスを違うものに変える、という、生徒に寄りかかりすぎな改善になっていて解せない。それに、学生に聞けば、homeworkが多いのは嫌だとか、難しすぎるとか言うに決まってるじゃない?Feedbackの機会があるのはいい反面、You should know what you're doing, と思う。

ふるいにかける

Fall Semesterは、通年のcolloquiumと自分のペースでやるonline courseにexcursionsがついている、というものを含めて、9クラス取っていた。
…9だよ!アメリカは3-5だよ。
加えて、musicalとlanguage exchangeもあったので、もう忙しかった。

打って変わって、this semesterは、5である。通年のものが2つなので、実質3しかない。予定を埋めるべきか、埋めてしまうと、とんでもなく忙しくなってしまう、と思いながらも、Dutch&Frenchを取っている。

なぜこうも最初のsemesterだけ忙しいのか?と言えば、ベルギーの大学は入るのが簡単なので、入ってからふるいにかける、ということらしい。
とはいえ、以降ずっと暇なのだから、最初だけ忙しいって、何なんだ一体…と思う。Christmas前に辞めた子を思い出し(私も辞めようかなとか思ってたけど)、もうちょっと待っとけば違ったのにね、と思う。

こういうことってある。もちろん限界なら休むべきだけど、まあそうでもないなら、続けておくといい。そんなこと、元同僚に言われたよなあ、と思い出す。

今後

合わないProgram. 重要なのは、この環境で、私自身がどうするかである。
私は、辞めるのではなく、うまく使うことにした。

  • 気乗りしないclassは、passすればいいとして、適当に済ます。

  • 興味のあるelectivesを取る。

  • Erasmus(EU内の交換留学)をうまく使って、skillsを身に着け、その分嫌な必須科目は免除にする。

  • Advisorを賢く選び、社会主義なthesisは書かない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?